内容説明
遺伝子組換えなんて自然じゃない…組換え食品を食べたら、あぶない物質がからだの中でできる…などと心配していないか?遺伝子とはどんなもので、組換えとはいったいどういうことか…そこがはっきりしなくて、なんとなく不安なだけじゃないのか?ふつうの品質改良と遺伝子組換えの両方で新種をつくり、国際商品に仕上げた研究者の声に耳を傾けてもらいたい。そうすれば、組換え食品を受け入れるか拒否するかも、納得ずくで選べる。
目次
前菜―遺伝子組換え食品は恐ろしい?
料理学校のレッスン1―誰にもわかる分子遺伝学
お台所で腕だめし―自分でわかろう遺伝子組換え
まだ修業中?―昔ながらの作物とGM作物を比べる
食品に入っているもの
どれが肉なの?―核心に迫る
数字のことを考える
「ワインをもう少しいかが?」―食品規制とサイエンス
テーブルにのらないもの―ほんとの危険
「ここのおすすめは?」―私たちのことを考えてくれるのは誰?〔ほか〕
著者等紹介
マキュアン,アラン[マキュアン,アラン][McHughen,Alan]
1976年カナダ・ダルハウジー大学卒、79年英国オックスフォード大学Ph.D。米国エール大学研究員を経て82年よりカナダ・サスカチェワン大学に奉職し、98年より同大学CDC(作物開発センター)教授。国際バイオセイフティー協会委員長、全米科学アカデミー顧問を務めるかたわら、新聞・雑誌・ラジオ・テレビを通じた科学の普及活動にも精力を注いでいる。本書は20件を超す書評にとり上げられ、2000年度のカナダ・サイエンスライター協会最優秀賞に輝いた
渡辺正[ワタナベタダシ]
1948年鳥取県生まれ。東京大学大学院修了、工博。92年より同大学教授(生産技術研究所)。生体機能化学・電気化学・環境科学を専攻
久村典子[ヒサムラノリコ]
東京教育大学文学部(英語学英文学専攻)卒業。日本アップジヨン株式会社などでの勤務を経て2000年よりフリーの翻訳者
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