内容説明
終戦直後から現在まで、ヴェネディクト、ヴォーゲル、ウォルフレンなど多くの外国人が日本論・日本人論を著してきたが、そのなかで彼らは日本・日本人をどのように見てきたのだろうか。また、日本人はそれにどのように反応してきたのだろうか。本書はこれまでの代表的な日本論・日本人論を概観し分析することによって、これらの問題を考えてゆく。
目次
第1部 文化としての「日本人論」
第2部 「日本人論」から「日本論」へ
第3部 リビジョニストの競演
第4部 世界中で繰り広げられた「日本論」時代
第5部 そして再び「日本人論」へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
18
戦後に書かれた書物を総括的に捉えシステマチックに日本人と日本論を分析。 時系列に、書かれている題材も内容も変化していくが、それは日本の世界での位置付けであり、経済発展によるものであり、ネガティブな面も見て取れる。良くまとまっており、日本論を調べるとき参考になる。内容: 菊と刀、タテ社会の人間関係、甘えの構造、ザ・ジャパニーズ(ライシャワー)、ジャパンアズナンバーワン、通産省と日本の奇跡、ウォルフレン、大国の興亡、メイドインアメリカ、ポール・クルーグマン、榊原英資など 2016/01/07