内容説明
近頃は高尚な芸術とみなされているが、歌舞伎は元来、物語のドラマティックな展開や人情の機微を楽しむエンタテインメントである。その魅力を熟知した筆者が、俳優の特徴やその舞台をヴィヴィッドに紹介しながら、読者を歌舞伎の楽しみへと誘う。本書は、初めて歌舞伎の世界をのぞく人への身近な案内書となるであろう。また、歌舞伎を愛し、その発展を願うがゆえの提言も盛り込まれた貴重な一冊。
目次
第1章 平成歌舞伎のにない手たち
第2章 世代の橋渡しをした人たち
第3章 戦後の歌舞伎を支えた人たち
第4章 歌舞伎狂言の種類
第5章 伝統の継承と新しい舞台作り
第6章 歌舞伎をめぐる環境