内容説明
科学的トレーニングとは、単に筋力を強くしたり、血を増やすことではない。スポーツサイエンスは、精密な西洋の科学と、「周辺の知識」を取り入れた東洋の科学を巧みに使い分けた所に成立する。ハンマー投げの室伏、ゴルフの金井、F1の中嶋、プロ野球の長嶋、ボクシングの井岡など多くの選手を育成した著者は、その体験をおりまぜながら、肉体的な面を主体とした「トレーニング論」と、目的のために選手の頭脳を変容させる、精神的な要素を重視した「コーチ論」をここに展開する。
目次
第1章 近代スポーツの幕開け
第2章 陸上競技と東京オリンピック
第3章 スポーツサイエンスの実践―さまざまな指導者や選手との出会い(プロ野球と高校野球をめぐって;バレーボールとオリンピック;プロゴルファーとともに;モータースポーツと中嶋悟;プロボクシングのゴングを聞く;スポーツ界の飛躍のために)