出版社内容情報
農業・農村および農学は、衣食住にわたり自然を利用・保全し、環境に負荷を与えながら、文明・文化の展開に関わってきた。しかし爆発的な人口増加とそれに伴う農地の必要性、環境問題など、現在私たちは人類の存亡をかけて人間と自然の関係のあり方を見つめなおす時期に来ている。人間と自然の共生に向けて動き出した食・農・環境の新たな潮流を考察、共生可能な道を探った書。
1.環境の世紀における食と農
2.文明から見た食生活の現状ー人間は何を食べてきたか
3.健康な食と環境をめざす世界の潮流
4.循環型社会をめざす新潮流ー温故知新と町・村からの試み
5.食・農・環境と自由貿易をめぐってーグローバリゼーション対ローカリゼーション
6.意欲的に新時代の農業に取り組む農業者群
7.国民的要請に応え総合化をめざす農業者群
8.地域に根ざし未来を開く農業者群
9.形成均衡の世界ー人間と動物の新たな関係
10.欧米農業・農村の新たな動き
11.発展途上国の農業・農村の新たな動き
12.自然・農業体験と子供達の成長
13.現代文明と都市・農村
14.水と緑の国、日本
15.食・農・環境の展望ー文明史の中の農業・農村