ジロジロ見ないで―“普通の顔”を喪った9人の物語

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  • サイズ A5判/ページ数 195p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784594038182
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

治せない病気や、消せない傷で、“普通の顔”を喪った人たちがいる。何に悩み、何に傷つき、何を乗り越え生きていかなければいかないのか。家族の存在とは、友情とは、そして前向きに生きることとは…これまで明かされたことのなかった真実を自ら顔を出して語り始めた。

目次

藤井輝明さん―ジロジロ見られたら笑顔でおじぎをする
望月富美代さん―“ヤケドを負った私”を乗り越え、“私自身”の人生を始める
石井政之さん―アナタは頬をマジックで赤く塗って外出できますか?
久保丈夫さん―アザのためにいつも下を向いていた自分。でも、シドニーでは顔を上げていられた
益本栄一さん―学校にも社会にもあるイジメや差別。それを乗り越えて手に入れた自分らしさ
松本学さん―“普通”と“普通じゃない”のはざまで揺れ動いた心
大木康幸さん―職場で大きな誇りを得た。今はもっと社会へ出ていきたい
佐々木剛さん―大ヤケドをして、一度は捨てた役者人生。しかし、ずっと待っていてくれたファンがいた
阿部更織さん―髪の毛がない“事実”を“個性”へと変えた

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田中寛一

15
この本の制作に携わった人、写真とともに登場してくださった方々に感謝です。9人の方々は小さい時からいじめにあってこられた方が多い。写真に撮られたくないという気持ちがよくわかる。そんな中、自分の殻を破りたい、積極的になりたい、同じ悩みの人たちと繋がりたい、そんな気持ちがよく現れている。小さい時からの病気、ある日突然の火災による火傷など、顔や体にある"見られたくないもの"を語ってくれた。初めて知ったもの、「外国では普通に過ごせるのに」ということを知り、自分自身を顧み、彼らに学びたい。2013/11/14

Nyah

14
何も気に病むことのない「普通の顔」を喪った9人。病気や火傷、全身脱毛など原因は様々。人の視線を気にして生きていかねばならない。この本を出すには個々の辛い記憶と向き合わねばならなかった筈で。頭が下がります。何年か前にスーパーで買い物をした時に、顔の一部が無い人に声をかけられました。どうやって使うのか。答えられて良かったけど、声をかけるのも勇気がいったのではないかと思います。現在顔は大体左右対象で出来物も腫れものも無いけどこの先分からないし、何もしないで視線を集めてしまう生活になったら耐えられるかわからない。2020/02/22

よしりん

10
次女が借りてきた本。読んでいて胸が痛くなった。中には自分の不注意というか浅はかな行動の結果の人もいたけど…。最後の阿部さんのお話は次女が一時期円形脱毛症(直径1~10㎝のものが複数)で治療していたこともあり他人事とは思えず読んでいたので亡くなられたと知り涙がこぼれた。ご冥福をお祈りします。2015/09/08

奥田さん

7
またまた、ドキュメンタリー。最近よくドキュメンタリーよんでは、病む。という生活。この人達の悩み、いきていこうとする力に勇気づけられた。わたしなんかほんまに小さい世界の一人なんやなー。ほんまに、読みやすいから、小中高の方、よんでほしいわ。2017/02/22

ホレイシア

7
アトピー体質で、時々だがユニークフェイスもどきになる者として、他人事ではなく読んだ。効果のほどは甚だ怪しいが、彼らが嫌な思いをすることが少しでも減ればいいと思う。……減らないんだよな、これが。

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