内容説明
アメリカ北西部、カナダ国境近くにある平和な町ツイン・ピークス。だが、ある冬の朝、町の誰からも愛されていた女子高校生ローラが変死体となって発見されたことから、この奇怪な事件が明らかになる―。全米を熱狂させ、いままた日本でも話題を呼ぶ鬼才リンチの異色サスペンス連続ドラマ、〈ツイン・ピークス〉。「誰がローラ・パーマーを殺したのか?」その謎を解く鍵がこの『日記』の中にある?全米で50万部を売ったスーパーミステリーがいま日本に上陸する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青蓮
101
「ツイン・ピークス」が懐かしくて読みました。ドラマや映画を見たのは遥か昔なので、内容はぼんやりとしか思い出せなかったです。本作は映像作品の補完的存在で、これだけ読んでも多分あんまり良く解らないんじゃないかな。映像作品の内容を忘れてるせいで、読んでて余計に謎が残る形になりました。セックスとドラッグの深みに嵌まっていくローラの姿が痛ましい。時折、現れる「ボブ」の存在がとても不気味。これはもう1度、「ツイン・ピークス」を見るしかない。あの熱狂を、再び。2016/03/04
春ドーナツ
12
先ず始めに宣言しておこう。「私はミーハーです」。さて。著者であるジェニファーさんは映像作家デヴィッド・キース・リンチさん(私が好きな映画は「マルホランド・ドライブ」)のお嬢さんです。新シリーズ第一話を観た者に感想を訊ねると「相変わらず訳がわからない」だそうです。ふむふむ。本書は絶版になっていたのですが、角川文庫から復刊されました。チープなノベライズではありません。ただ中学生のお子様の読書感想文のテキストには不向きだと思います(ご想像がつくと思われますが)。2017/08/02
みやび
11
タイトルは知ってて、有名な海外ドラマだから面白いだろうと思ったけど…面白かったけど…これだけじゃダメなんだ!?スピンオフ的な?本でした。最初は無邪気な少女ローラが性に目覚め、戸惑いを日記に書いているのが微笑ましくもあったけど、段々と行動がエスカレートして恐ろしいほどになっていく…。かえって謎が深まりました。何から読めば良かったのかな。2019/07/17
pyonko
8
ドラマの補完その2。結局ボブって何なのさ。劇中ではあまり詳細が語られなかったローラの裏面と、そこに至るまでの変化の経緯の補足にはなった。2015/10/21
zacari
5
ツインピークスの補完的内容、と思いきや意外にも女子的な思春期のあれこれが赤裸々に描かれている。ような気がする。まあ本編ありきな作品に間違いはないのだけれど、作者(リンチの娘)は他になにか書いてないのかなとか思っちゃう位の良作。しかし本当の見所は解説。おそらく20世紀最悪の解説が読めるという意味でも手に取るべき作品。2012/08/07