出版社内容情報
マララさんがなぜ女性の教育の問題に関心をもち、行動にうつすことができたのか。国連での講演にいたるまでの物語。
内容説明
このままじゃなにもかわらない。だれかがこえをあげなくちゃ。まって…、だれかじゃなくて、わたし?パキスタンの小さな村にくらすごくふつうの女の子が、言葉で世界を変えた真実の物語。史上最年少ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさん初の自伝絵本!
著者等紹介
ユスフザイ,マララ[ユスフザイ,マララ]
教育・人権活動家。国連ピース・メッセンジャー。パキスタン北部の山岳地帯スワート渓谷に生まれる。11歳のとき、イギリスBBC放送のウルドゥー語ブログに、グル・マカイ(矢車菊)というペンネームを用いて、タリバン政権下での生活をつづった日記を投稿した。女の子の学ぶ権利を訴えるこのブログが人々の共感を呼び、注目を集める。2012年10月、スクールバスでの下校途中にタリバンから銃撃を受けたが、奇跡的に一命をとりとめ、その後も教育のための活動を続ける。その勇気と主張が評価され、第1回パキスタン国民平和賞、国際子ども平和賞、アムネスティ・インターナショナル「良心の大使賞」を受賞。2014年には、17歳にして史上最年少となるノーベル平和賞を受賞した
木坂涼[キサカリョウ]
詩人、児童文学作家、翻訳家。詩集、エッセイ集のほか、絵本の創作や翻訳も多数手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gtn
42
自らの命を危険に晒すのも、全世界の良心を呼び起こすのも言葉。その言葉を発する勇気ある人が真の人間。2021/06/01
chiaki
41
先日長女にマララさんの話をしたので、こちらの絵本を読み聞かせ。教育を受ける権利が誰にも等しく与えられるべきだということが、“魔法のえんぴつ”を通して分かりやすく描かれており、読み聞かせにとてもいい。一方で、何故街に“武器を持った男たち”がいるのか、何故街を支配するのか、タリバンとは何かについて長女はとても疑問に思ったようで(そりゃそうだ!)、質問に易しく答えるのが難しかった。マララさんのあとがきもよかった。強い信念を持ち、主義主張を恐れなかったマララさんに、長女は何を思ったかな。2021/03/09
♡ま か ろ ん ✽.。
34
「一人の子供、一人の先生、一冊の本、一本のペンそれらで世界を変えることはできるのです。」というマララさんの演説がとても深く、心に残った。マララさんは、最初は誰かがこの世界を変えないと。と考えていたけれど、ある時に誰かじゃなくて私?と思いはじめ、声をあげた。とても勇気があるなと思った。2022/07/12
のえる
32
図書館絵本。 マララさんのことは多少かいつまんで見聞きしていたつもりだったけど、これ程の方だったとは!逞しくて素晴らしい。 マララさんのお父さんが理解のある人で良かったと感じると同時に家族が互いに理解し共感し合うことが励みとなり出発点となり外に立ち向かっていけるのかな。 言葉は世界を明るく良い方向へ導く力にもなる、行動次第で。 家族平和。世界平和。 「ひとりの子ども、ひとりの先生。一冊の本、一本のペン。それらで世界を変えることはできるのです」2021/03/12
たまきら
31
マララちゃんのお話は様々な本で触れている娘ですが、今回は家族もたくさん登場するところが良かったようで、彼女の弟やお父さんについて読みながら感慨深そうに色々説明してくれました。「女の子だから」という呪いの深さを日本でも感じますが、身近な男性がー父が、兄弟が、先生がー少し変わってくれるだけでも違うんだな、と感じ入りました。2020/09/11