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出版社内容情報
小児ガンと闘った七人の手記。大変な病気を正面からうけとめて、一日一日を、せいいっぱい輝かせて生きる姿が、心を打ちます。
内容説明
「いまは、ガンになった自分が好きです。」いのちの重さとむかいあい、心に種をまいた、七人の記録。
目次
海いろの種―西田英史くんのこと
マシュマロいろの種―工藤育ちゃんのこと
ひまわりいろの種―清水真帆さんのこと
草原いろの種―小俣智子さんのこと
ミニバラいろの種―加藤祐子さんのこと
おひさまいろの種―瀬尾日東美さんのこと
空いろの種―佐藤拓也くんのこと
著者等紹介
佐藤律子[サトウリツコ]
40歳を目前にしたころから、童話や児童文学を書きはじめる。次男・拓也くんの小児ガン発病による闘病体験から、小児ガンと闘う子供たちの姿を伝え、いのちの大切さを知ってもらおうと、小児ガン体験談集「種まく子供たち」の呼びかけ人となる。子供たちに「生死」をやさしく、きちんと伝えることをテーマに活動をおこなっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
77
これは他人事ではない。私やあなたの話だ。白血病や脳腫瘍など小児がんの物語七つ。患者はもちろん家族も厳しい戦いを強いられる。人は何故、生きるのか?この本には答えがいくつもある。若くして亡くなった真帆の話は高校の英語教科書に採用された。13歳で白血病になった子は自分の経験を活かしソーシャルワーカーに。本書は金八先生で紹介されたことでも知られている(後述)。読むのはとてもつらいがしっかり受け止めたい。印象深い文章が満載(後述)。二か月以上閉鎖されていた公民館の図書室で見つけ再読。2020/05/27
けいた@読書中はお静かに
44
入院している病院の本。小児癌患者と親たちの手記。亡くなった方もいれば、完治した方もいましたが、辛い癌との戦いがストレートに表現されていて、心がえぐられるような痛みを感じる場面も多々ありました。普通に毎日を生きていますが、この本を読んで、今生きている一日は他の誰かが生きたかった一日であり、感謝をしながら真摯に生きていかなければならないと感じました。とりあえず、僕はまずは退院しなくちゃ。2015/12/22
ゆみきーにゃ
36
《借り物》病気になって良かったって言える心、強いなあ〜。健康な身体に、幸せな毎日にありがとうございますと気付かせてもらえる一冊でした。2014/02/11
チロル
18
図書館本。元々は我が家にもあった本書。お薦めなのに、なぜか手放してしまい…。図書館で再会して、これも縁かな…と。編者 佐藤さんの息子さん含め、7人の小児ガン患者(※場合によっては年齢的に小児ガンに当てはまらない方も含まれています)本人、または家族から見た、闘病記録。…病気になった人を励ますつもりが、気がつけば反対に励まされている… ガンになって「ありがたい」って、わたしは言えるのかな… 病と、それに蝕まれていく自分の精神力と戦い、家族の支えがあって、強くなれるんだよね… ↓2021/01/20
ミナコ@灯れ松明の火
18
綺麗ごとかもしれないけれど、この子たちは、本当に天使だったのだろうと思う。とても大事なことを私たちに伝えるために存在してくれていた、そしてずっと心の中にこれからも存在し続けてくれる天使。ずっと天使と一緒に、生きて行こう。2011/08/31