目次
第1部 戦前社会調査の系譜とそのパイオニアたち(貧しき生活の解明から社会的分布の把握へ;最低の沈澱層;労働状態の把握;国民生活全体の追求へ)
第2部 戦後社会調査の水脈―労働と生活を中心に(戦後社会調査の流れ;「組織労働者」調査の流れとその到達点;人間崩壊の追及―歴史的に変わらぬ貧困;「社会階層」にもとづく社会的事実の発見―江口社会調査における階層と階級)
第3部 社会調査をめぐる諸問題(わが国家計調査の源流;Deprivationとマルクスの「貧困」論―「貧困」論ゆきつもどりつのノート;歩くことの楽しさと貧乏の再発見―江口英一氏の近業によせて;生活研究断想―調査研究出で立ちの頃;「最初の社会調査家」ヘンリー・メイヒューと江口英一先生;小零細企業調査の視角;震災孤児;横山源之助断章)