叢書・ウニベルシタス
秘めごとの文化史―文明化の過程の神話〈2〉 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 662p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588099083
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0320

内容説明

「文明化」は「はじらい」を生み出すか?自然民族からいわゆる「文明化」社会まで、ヒッポクラテスからポルノまでを検証して「文明化の理論」に挑む。

目次

序論 これまでの批判に対する回答―“理論的な”異議
“男性助産法”ならびに女性の医学研究に対する論争
産院と膣鏡の使用
一八・一九世紀における婦人科検診
バロック時代の医師と女性の恥じらい
中世の医師と女性の陰部
女体の観察
古代、アラビア人、その他の民族における助産と“内診”
出産と妊娠の秘密性
二〇世紀の婦人科学と“情動の基準”
異文化社会における女性の陰部の恥じらい
座位の女性の礼儀作法
陰唇を閉じる
「新キュテーラ島」、あるいはタヒチ島の女性の破廉恥ぶり
醜き陰門
美しき陰門
肉体に対する羞恥の「理論」
付録 これまでの批判に対する回答―「経験論的な」異議

著者等紹介

デュル,ハンス・ペーター[デュル,ハンスペーター][Duerr,Hans Peter]
1943年、マンハイムに生まれる。哲学的人類学により教授資格を取得し、ドイツ、スイスの各大学で民族学、ヨーロッパ文化史を講じた。1980年教壇を離れ、民族学はもとより、考古学、社会学、歴史学、文化人類学、言語学など幅広い領域にわたり、自由な立場で研究に従事した。1990年、ベルリン科学コレークより奨学金を受け、特別研究員となる。1992年、ふたたび教壇に復帰し、ブレーメン大学教授として民族学と文化史を担当した。1999年には教職を辞し、以後ハイデルベルクに住まい、現在に至っている

藤代幸一[フジシロコウイチ]
1932年に生まれる。東京都立大学大学院修士課程(独文学専攻)修了。同大学名誉教授

津山拓也[ツヤマタクヤ]
1962年、佐賀県に生まれる。1990年、東京外国語大学大学院修士課程(独文学専攻)修了。現在、東京外国語大学・二松学舎大学・國學院大學・中央学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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