内容説明
藁や草木と共にある暮らしの風景を求めて村々を探訪し、古老たちからの聞書と実地調査をもとに、衣食住をはじめ、冠婚葬祭や儀礼、遊戯など生活の全面にわたって藁・草を採り入れてきた豊かな農村文化を見なおす。230点余のカラー写真と藁・草製品の制作過程を示す詳細な図解を通して、自然の恵みを生活に生かしてきたかずかずの知恵を発掘・再評価する。近代化・工業化の急速な進展の過程で圧殺されていく韓国民衆とその伝統的生活文化への賛歌である本書は、自然と人間の直のふれあいを記録した貴重なドキュメントとして、現代に生きるわれわれに根底からの問いを投げかけている。
目次
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