叢書・ウニベルシタス
現出の本質〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 533,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588008139
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1310

出版社内容情報

現代フランスの現象学を代表するミシェル・アンリの主著待望の完訳!上巻は原著の第1節から43節まで及び索引等を収める

内容説明

現代フランスの現象学を代表するミシェル・アンリの主著、待望の完訳。ハイデガーによる形而上学批判の影響のもとに独自の現象学的存在論を展開した古典的名著。アンリ思想の豊饒な独創性を示す。

目次

序章 エゴの存在の問題と存在論の根本的諸前提(エゴの存在への特権的通路としての必当然的明証性という観念;普遍的な現象学的存在論を前もって構築することの必要性 ほか)
第1章 現象という概念の解明。存在論的一元論(現象学の中心的課題としての現象の本質の解明;現象の本質の一面的規定と「現象学的隔たり」という概念 ほか)
第2章 現象という概念の解明を繰り返すこと。超越と内在(存在の現出の根源的性格と自然的意識の問題;表象という概念―存在論的構造と実存的了解 ほか)
第3章 内在の内的構造とその現象学的規定の問題―見えないもの(内在の内的構造;内在の内的構造とそれを啓示として了解することの問題―フィヒテ ほか)

著者等紹介

アンリ,ミシェル[アンリ,ミシェル][Henry,Michel]
1922年旧仏領インドシナのハイフォンに生まれる。7歳の時フランスに帰国し、アンリ四世校に学ぶ。1945年哲学教授資格を取得し、リセで教鞭を取るかたわら国家博士論文を書く。1978年に退官するまで、ポール・ヴァレリー大学(モンペリエ第三大学)哲学教授、同大学名誉教授。小説家としても知られ、ルノド賞受賞作を含む三冊をガリマール書店から出版。戦時中、強制労働局へ徴発されたが、ドイツ行きを拒んで地下に潜行。この「地下潜行」体験はアンリ哲学に決定的な影響を及ぼし、独自の「生の哲学」形成の契機となった。20世紀後半のもっとも重要なフランスの哲学者の一人。2002年7月死去

北村晋[キタムラススム]
1954年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。哲学専攻。早稲田大学、和光大学等講師

阿部文彦[アベフミヒコ]
1955年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。哲学専攻。現在、早稲田大学、明治大学、明治学院大学講師
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