叢書・ウニベルシタス
デリダとの対話―脱構築入門

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  • サイズ B6判/ページ数 318,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588008108
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1310

出版社内容情報

デリダが雄弁に語る、脱構築を理解する上での簡明かつ信頼に足る入門書。

内容説明

哲学の課題、ギリシャ人たち、正義、責任、贈与、共同体、メシア的なもの、ジョイス解釈などを主題に、脱構築という作業のもつ深遠で肯定的な倫理=政治的意義が明らかにされる。

目次

第1部 ヴィラノヴァ大学の円卓会議―ジャック・デリダとの対話
第2部 注釈―脱構築を一言で(脱構築を一言で。そんな考え方があるとは(!)
哲学への権利
コーラ―プラトンに対して真面目であること
共同体なき共同体
正義、もしそのようなものが現存するならば
メシア的なもの―未来を待つこと
繰り返しジョイスたれ〔繰り返し歓喜せよ〕(Re‐Joyce)、イエスと言え)

著者等紹介

デリダ,ジャック[デリダ,ジャック][Derrida,Jacques]
1930年アルジェに生まれる。パリのエコール・ノルマル・シュペリウールで哲学を専攻。同校哲学教授を経て社会科学高等研究院教授をつとめる。ロゴス中心主義の脱構策を提唱し、「神の死」のあとに到来した今日の知的状況をこの上なき冷徹な眼で分析する現代フランスの代表的な哲学者。1983年にフランス政府派遣の文化使節として来日、その時の記録が『他者の言語―デリダの日本講演』として刊行されている。2004年10月9日パリで死去

カプート,ジョン・D.[カプート,ジョンD.][Caputo,John D.]
現代アメリカを代表する宗教思想家。92年からヴィラノヴァ大学哲学科教授をつとめる

高橋透[タカハシトオル]
早稲田大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士課程修了。同大学教員

黒田晴之[クロダハルユキ]
早稲田大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士課程修了。松山大学教員

衣笠正晃[キヌガサマサアキ]
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。法政大学教員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カイロス時間

1
脱構築とはなんぞや?ということがテーマの本であるが、全体は2部に分かれる。1部はデリダ自身が脱構築について語った会議録であり、2部は会議の主催者であるアメリカの学者J.D.カプートによる解説となっている。会議録は40ページにも満たない短いものであるが、脱構築についてとても明快に語っており、必見である。デリダ思想とは、自らを開いておく思想であると感じた。そうすることで思考が一箇所に固定されず、様々な可能性を呼び込むことができる。そのことは全体主義、ドグマ化といったものにはまり込まないための一つの方策なのだ。2019/05/30

たわし

0
コーラとか出てきたんだけど、やっぱり古代ギリシア哲学系への教養がかけているため、それゆえに差延についても理解できなかったなあ。 周辺分野について学んだうえでもう一度読み直したい2014/12/30

ディヴァイン

0
しんどい書物だよ…脱構築入門と銘打ってる割りに入門なの? と問いたくなるよ。でも初めてのデリダ(?)の本を読んでの感想としては今まで漠然と何でもかんでもに、いちゃもん付ける哲学ではないこと。真面目な極めて真面目な思考形式だと言うことに刺激を受けたかな。でも、やっぱりデリダ著ていうより研究者著の方が正しいよな。2009/09/15

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