出版社内容情報
コロンブスによる新大陸「発見」が契機となって、その後30年余で絶滅した悲運の民族タイノ人の文化を、発掘資料をもとに解明する。
内容説明
南米内陸部における発生から西インド諸島への移動の経緯をたどり、高度な農業技術を持ち、ダンスや球技を楽しんだ独自な文化を復元する。
目次
1 序
2 タイノ人の祖先たち
3 西インド諸島の植民
4 一回目の再植民
5 タイノ人の誕生
6 二度目の再植民
終 “コロンブスの交換”でタイノ人の果たした役割
著者等紹介
ラウス,アーヴィング[ラウス,アーヴィング][Rouse,Irving]
1913年生まれのアメリカの考古学者。イェール大学人類学部を卒業し、1935年以来カリブ海地域の先史学研究に従事してきた。イェール大学名誉教授(考古学)、同大学付属ピーボディ自然史博物館名誉学芸員、アメリカ考古学協会会長、アメリカ人類学協会会長などを歴任した北米考古学界の泰斗
杉野目康子[スギノメヤスコ]
広島市に生まれる。津田塾大学英文学科卒業
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感想・レビュー
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moti moti
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サラサイドが先住民のカシミロイドやオルトロイドを駆逐しながら西インド諸島に植民していったことと、スペインの植民を同列に語ることに違和感。ただ、筆者は、南米からオルトロイドが、中米からカシミロイドが移動し、その後、南米から移動したサラサイドが先住民からの影響も受けつつ、オスチオノイド=タイノ人になった、と言うストーリーから、タイノの血を引くスペイン語圏カリブの人々が、タイノ、スペイン、アフリカが融合した新しい集団(ピープル)に覚醒することを予感させている。クレオールにも通じる思想か。2022/08/03
陽香
0
200412152012/04/18