出版社内容情報
ショーペンハウアーの哲学における,道徳 - 形而上学的世界経験としての苦悩=「生の嘆き」の意味を捉えなおす。〈ショーペンハウアー賞〉受賞論文の単行本化。
内容説明
多岐にわたることをみずからに禁じ、あらゆる著作を通して「ただ一つの思想」を追究したショーペンハウアー。苦悩と不条理の原体験に発して、「世界は意味あるものでなければならない」と確信するに至る思索を跡づけ、その哲学の核における道徳‐形而上学的世界経験としての苦悩=生の嘆きの意味を捉えなおす。
目次
1 生の嘆きに襲われて(経験の形而上学;哲学的な原経験としての苦悩 ほか)
2 同情倫理学(カント‐批判;直覚的認識と抽象的認識 ほか)
3 苦悩の形而上学的否定(単なる過渡的段階としての正義と人間愛;生存の目的としての苦悩 ほか)
4 ショーペンハウアーの倫理学の現代的意義(道徳と個人;経験の倫理学 ほか)
著者等紹介
ハウスケラー,ミヒャエル[ハウスケラー,ミヒャエル][Hauskeller,Michael]
大学教授資格を有する哲学者。1964年生まれ。ボン、ダブリンで哲学、独文学、英文学を学ぶ。1994年、ダルムシュタット工科大学で学位取得。1996‐2001年、同大学哲学研究室共同研究員。2001年、教授資格取得、以後私講師、2003年1月より、南イングランドのエクセター大学のCenter for Genomics in Societyで研究員として勤務
峠尚武[トウゲナオタケ]
1939年生まれ。早稲田大学第一文学部西洋哲学科卒。同大学院修了。ボン大学留学。愛知学院大学教授
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