叢書・ウニベルシタス
生の嘆き―ショーペンハウアー倫理学入門

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  • サイズ B6判/ページ数 143,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588007866
  • NDC分類 134.6
  • Cコード C1310

出版社内容情報

ショーペンハウアーの哲学における,道徳 - 形而上学的世界経験としての苦悩=「生の嘆き」の意味を捉えなおす。〈ショーペンハウアー賞〉受賞論文の単行本化。

内容説明

多岐にわたることをみずからに禁じ、あらゆる著作を通して「ただ一つの思想」を追究したショーペンハウアー。苦悩と不条理の原体験に発して、「世界は意味あるものでなければならない」と確信するに至る思索を跡づけ、その哲学の核における道徳‐形而上学的世界経験としての苦悩=生の嘆きの意味を捉えなおす。

目次

1 生の嘆きに襲われて(経験の形而上学;哲学的な原経験としての苦悩 ほか)
2 同情倫理学(カント‐批判;直覚的認識と抽象的認識 ほか)
3 苦悩の形而上学的否定(単なる過渡的段階としての正義と人間愛;生存の目的としての苦悩 ほか)
4 ショーペンハウアーの倫理学の現代的意義(道徳と個人;経験の倫理学 ほか)

著者等紹介

ハウスケラー,ミヒャエル[ハウスケラー,ミヒャエル][Hauskeller,Michael]
大学教授資格を有する哲学者。1964年生まれ。ボン、ダブリンで哲学、独文学、英文学を学ぶ。1994年、ダルムシュタット工科大学で学位取得。1996‐2001年、同大学哲学研究室共同研究員。2001年、教授資格取得、以後私講師、2003年1月より、南イングランドのエクセター大学のCenter for Genomics in Societyで研究員として勤務

峠尚武[トウゲナオタケ]
1939年生まれ。早稲田大学第一文学部西洋哲学科卒。同大学院修了。ボン大学留学。愛知学院大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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たなしん

4
世界は不条理である。あらゆる不合理的なものに満ち満ちている。厭世哲学として認知されるショーペンハウアーの思想は、一見こうした認識に支えられているかのように見える。だが、彼の認識は決してそこに留まるものではない。そうであっても「世界は意味あるものでなければならない」という思いが、彼の哲学の根本を支えているのだ――こうした立場に立ち、ショーペンハウアーの哲学に再び整合性を与えようと試みることが、本書の狙い。2011/01/08

田蛙澄

3
ショーペンハウアーの倫理学の動機として、世界が道徳的に不条理であるということ、苦しめられるものと苦しめる者がいるということの解決として、永遠の正義があるという視点はなるほどなと思った。また同情とのその高まりの意志の否定によって当人は救われても、同情されたりする他者はせいぜい他人の救済の手段になっているだけなのではないかという指摘は確かにと思う。意志の否定をした者にとっては、もはや意志の肯定としての同情は原理的に無意味なものになっているので、積極的に他人を同情することもないとしてるのも納得できる話だ。2018/06/04

〆さば

0
書いてあることの2割も理解できなかった。要再読。ショーペンハウアーは「倫理学も、哲学一般と同じくたしかに概念への学であり、概念からの学ではない」(p.111)とする。つまり、倫理学は経験から出発しなければならない。概念だけを拠り所にする倫理学は、人間の生のうちに存在場所を見い出せないからだ。また、倫理学においては、概念と経験とを取り違えないようにしなければならない。なぜなら、経験は経験に基づく概念よりも豊かであるからだ。どれだけ概念を精緻化しようとも、倫理学はさらなる経験を拒絶してはならない。2012/07/28

陽香

0
法大040305

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