叢書・ウニベルシタス
恥―社会関係の精神分析

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  • サイズ B6判/ページ数 266,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588007163
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C1310

出版社内容情報

恥をめぐる従来の諸説や恥に関する病理のさまざまな症例を検討しつつ〈恥〉を対人関係.社会関係構築の重要な要素として再評価し,個人と集団を結ぶ規範をさぐる。

内容説明

個人と集団を結ぶ複雑な情動であり、個人の行動規範ともなる“恥”に精神分析の光を当て、恥をめぐる従来の諸説や恥に関する病理のさまざまな症例を検討しつつ“恥”を対人関係・社会関係再構築の重要な要素として積極的に評価する。

目次

第1章 精神分析における恥へのアプローチの多様性
第2章 恥の備給と対象
第3章 恥のいくつかの具体的状況にかんする研究
第4章 恥の家族的伝達
第5章 恥の管理
第6章 恥の置き換え
第7章 治療の実践において恥として(について)考える
第8章 恥の精神療法的アプローチ―イマージュの媒介

著者等紹介

ティスロン,セルジュ[Tisseron,Serge]
フランスの精神科医・精神分析家。イマージュを研究対象とし、パリ第7大学の臨時講師をつとめるかたわら、マンガを対象に精神分析をしたり、精神医学の歴史をマンガで解説するなど、ユニークな活動を行っている。『精神分析家のうちのタンタン』(1985年)で一躍名声を得た。その後、『クレランボー、精神科医にしてプロトグラフ』(1990年)、『ことばの根元にあるマンガ』(1990年)、『恥』(本書、1992年)、『家族の秘密、取扱説明書』(1996年)などの著書がある

大谷尚文[オオタニナオフミ]
1947年生。東北大学文学部卒業。石巻専修大学教授。訳書にトドロフ『歴史のモラル』、『共同生活』、『他者の記号学―アメリカ大陸の征服』(共訳)、『フランスの悲劇』、トドロフ他『アステカ帝国滅亡記』(共訳)、ショーニュー『歴史とデカダンス』、ヴェーヌ他『個人について』、オリヴィエ『母の刻印―イオカステーの子供たち』、ラルセン『風景画家レンブラント』(共訳)ほか

津島孝仁[ツシマタカヒト]
1957年生まれ。福島県立医科大学卒業。弘前大学医学部神経・精神医学部教室入局の後、フランス政府給費留学生としてリモージ大学に1年、サルペトリエール・ピティエ大学病院(パリ)に2年留学し、’93年に帰国。東京武蔵野病院を経て、現在、布施病院に勤務
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

8
精神分析の中で、十分に深く探求されてこなかった「恥」という問題を掘り下げた本。ただ、精神分析以外の分野にまで波及的に論が展開するわけでもなく、まあ、そういう問題もあるんですね、というのが正直な印象。というか、アメリカならともかく、「恥」というとっても日本人には馴染みのある概念を今更精神分析で扱われても、かな。2015/01/20

stray sheep

0
あんまり欲しい情報は得られなかったけれど、つまらなくはなかった。20ページ目くらいまで誰かが詳細なメモを書き残しているが、そこで挫折したのかそれ以降は全く書き込みがなかったことにふっと笑わされた。2023/01/04

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