叢書・ウニベルシタス
概念・時間・言説―ヘーゲル“知の体系”改訂の試み

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  • サイズ B6判/ページ数 431,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588006777
  • NDC分類 134.4
  • Cコード C1310

出版社内容情報

『精神現象学』講義によって戦後フランスの代表的思想家たちに多大の影響を与えたコジェーヴの,ヘーゲルに依拠しつつその〈知の体系〉の改訂を目指す壮大な試み。

内容説明

ヘーゲルの語部が紡ぎ直すヘーゲル。『精神現象学』講義で戦後フランスの代表的思想家たちに多大の影響を与えたコジェーヴの、ヘーゲルに依拠してその体系の改訂を目指す壮大な試み。パルメニデス以降の西洋哲学の伝統を踏まえ、「概念」とは何かから解き起こす。類い稀なヘーゲル読解および哲学への誘いの書。

目次

ヘーゲル的知の体系を改訂する試み―概念・時間・言説
知の体系への導入部―概念と時間
知の体系への第一導入部―概念の心理的導入(アリストテレスに従って)(概念と観念;経験的‐現存在の持続‐延長における観念と事物;観念、概念、そして時間)
知の体系への第二導入部―時間の論理的導入(プラトンに従って)(存在それ自体とひとが‐それについて‐語る‐存在(所与の‐存在)
所与の‐存在と時間
時間と概念)

著者等紹介

安川慶治[ヤスカワケイジ]
1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学)博士課程単位取得満期退学。翻訳に「歓待のユートピア」ほか。現在、関西外国語大学助教授

根田隆平[コンダリュウヘイ]
1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学)博士課程単位取得満期退学。現在、明治学院大学非常勤講師

三宅正純[ミヤケマサズミ]
1961年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学)博士課程単位取得満期退学。現在、東京理科大学、神田外語大学、共立女子短期大学非常勤講師
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感想・レビュー

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Z

5
『精神現象学入門』はかなり難解でわからなかったが、この著作は丹念に読めばわかる本だと思う。ヘーゲルの論理学の冒頭、有と無の弁証法の理解のための一冊。存在論とはすべての存在に共通するものを挙げるが、何かがあるは、対立概念たる、何かは無ではないを含意する。そうすると普通は有と無の二元論的な図式になるが、ヘーゲルは有、無、「と」の三元論で考えた。「と」とは「犬and猫」といった並列ではないし、「beef or chicken」といった排他的選言でもない。宇宙が膨張しているなら、宇宙の存在は無を有に転じているし、2021/04/20

v&b

0
編者らしきひとのまえがきと、コジェーヴ本人の文章をサッと読み比べる。どうもコジェーヴは影響力はもちろんのこと、割合明快な文章を書く様だ。しかし図書館で借りているので、一旦リリース。時間論を書く際の資料にもなるので、できれば手元においておきたい。2011/07/22

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