出版社内容情報
中東ムスリム社会においてジェンダーの観念が形成される経緯を先行する社会や隣接社会および西欧による植民地支配との関連において歴史的に解明するアラブ女性史。
内容説明
中東ムスリム社会においてジェンダーの観念が形成される経緯を、先行する社会や隣接社会、および西欧による植民地支配との関連において歴史的に解明する。ヴェールに包まれたイスラーム社会の女性の歴史を、アラブ人自身が平易に語る。
目次
第1部 イスラーム以前の中東(メソポタミア;地中海地域の中東世界)
第2部 基礎となる言説(女性とイスラームの勃興;過渡期;入念な言説構築;中世イスラーム)
第3部 新たな言説(社会的変化と知的変化;ヴェールに関する言説;最初のフェミニスト;さまざまの声;未来に向けての闘い)
著者等紹介
アハメド,ライラ[Ahmed,Leila]
エジプト生まれ。イギリスで大学教育を終え、アブダビ、アメリカ合衆国で教鞭をとる。マサチューセッツ大学正教授を経て、現在、ハーバード大学神学部宗教学科女性学教授。主著に「エドワード・ウィリアム・レイン」(1978年)「イスラームにおける女性とジェンダー」(’92年)「国境線の旅」(’99年)など
熊谷滋子[クマガイシゲコ]
1958年生まれ。津田塾大学大学院英文学研究科博士課程中退。社会言語学専攻。現在、静岡大学助教授
森野和弥[モリノカズヤ]
1961年生まれ。上智大学大学院文学研究科博士後期課程中退。身体文化論専攻。現在、静岡大学助教授
林正雄[ハヤシマサオ]
1946年生まれ。東京教育大学大学院文学研究科博士課程中退。英文学専攻。現在、静岡大学教授
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