出版社内容情報
人はなぜ,どのように歴史を意識するようになったか。記憶と歴史あるいは過去と現在,古代と近代などの概念の相互関係を考察して展開するアナール派の新歴史方法論。
内容説明
人はなぜ、どのように歴史を意識するようになったのか。「記憶」と「歴史」を明確に区別、あるいは「過去/現在」、「古代/近代」という対立概念の相互関係の考察を通して展開するブローデルの後継ル・ゴフの新歴史方法論。
目次
第1章 過去/現在(心理学における過去/現在の対立;言語学が照らしだす過去/現在 ほか)
第2章 古代/近代(西洋的で曖昧な対概念;この対概念における主役は近代である ほか)
第3章 記憶(民族的記憶;口承から文字への記憶の発展―先史時代から古代へ ほか)
第4章 歴史(歴史のパラドクスと曖昧さ;歴史心性―人間と過去 ほか)