出版社内容情報
ユダヤ人排除・移住運動,スラブ人利用問題などの異民族蔑視が,アウシュヴィッツとして実現する姿を,壁崩壊後の新資料によって〈加害者〉の視点から詳細に描く。
内容説明
ホロコーストにいたる詳細な過程を壁崩壊後の新資料によって「加害者」の視点から描く。
目次
ユダヤ人政策、戦争、移住
民族上のドイツ人のための「場所の確保」
ヒムラー、民族を移動させる…
「マダガスカル」計画
「帝国への帰還」―収容所へ
大計画の挫折
ゲットー、労働、「東方地域解決策」
絶滅戦争と生活圏
裏切られた勝利の確信
「ユダヤ人は立ち去らねばならない」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Arte
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今までユダヤ人大量殺戮の命令があったように思われていたがそうではなく、国外ドイツ系住民を本国に帰還させるという政策があり、場所を空けるために占領国からユダヤ人&占領国民を追い出せ→鉄道網が混んでいて動かせない→ドイツ系住民は収容所で入植待ち、ユダヤ人は当初マダガスカルにマジで移住させる予定だったがイギリスに制海権握られて挫折→ソ連占領してシベリア送りってことで→意外に赤軍が抵抗→財産奪ってゲットーに集めたが、移す方法も場所もない→最終的には絶滅収容所…という道筋だったという推論を資料から読み解いた本。2015/09/27