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出版社内容情報
68年5月革命の渦中でこの〈革命〉の思想的・歴史的意味を問い,〈パロール〉の奪取により新たな文化の創造をめざす〈知の革命〉として位置づける哲学的レポート。
内容説明
5月革命の思想。1968年5月―世界システムの転換期を象徴する「革命」の渦中にあって、この「革命」の思想的・歴史的意味を問い、「パロール」の奪取により新たな文化の創造をめざす「知の革命」として位置づける哲学的レポート。
目次
第1章 象徴的革命
第2章 パロールを奪取する―発言する
第3章 話すための権力
第4章 知の社会的働き
第5章 新しい文化のために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんだもずく
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「人びとは本質的なこと[...]について議論しだしたのである。絶えざる長談義が燎原の火のようにひろがった。」68年の5月革命を民衆による「パロールの奪取」と位置づけ、その与えた影響、思想的意義を問うスリリングな分析。巻末に付せられた西川長夫による当時のパリのルポや訳者による5月革命経過一覧(時系列に出来事を並べたもの)なども併せてもう半世紀前の5月革命を把握するのにありがたい資料になっている。もっとも、このころのセルトーにとっては人びとの「もののやりかた」については「まだ分析が欠けているのである」のだが。2021/11/21