叢書・ウニベルシタス
大航海時代の東南アジア〈2〉拡張と危機

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  • サイズ B6判/ページ数 471,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588005718
  • NDC分類 223
  • Cコード C1322

内容説明

貿易のより詳細な実態とその変化を描き、東南アジアの多様性が“国家”によって失われてゆく過程を論じて国家とはなにか、宗教とはなにかを問う。

目次

第1章 交易全盛期―一四〇〇~一六五〇年(香辛料と胡椒;貿易開始、一四〇〇年前後 ほか)
第2章 都市と商業(港湾都市とその交易ネットワーク;都市の規模 ほか)
第3章 宗教革命(東南アジアの宗教;改宗と帰依と ほか)
第4章 専制国家の諸問題(古典的国家の危機;一五世紀の港市国家 ほか)
第5章 東南アジアの貧困の起源(経済成長への内部的抑圧?;西欧人とのきわどい軍事的遭遇 ほか)
継続と変化

著者等紹介

リード,アンソニー[リード,アンソニー][Reid,Anthony]
1939年に生まれる。ニュージーランドのウェリントンで歴史学と経済学の学位を取り、ケンブリッジ大学で博士号を取得した。その後、マラヤ大学、インドネシアのハサヌディン大学、ハワイ大学、イェール大学、オークランド大学で東南アジア史を教えた後、1989年からキャンベラのオーストラリア国立大学で教鞭を執った。現在はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)東南アジアセンター教授。その研究領域は、東南アジアの生活史、経済史、社会史、人口史のみならず、インドネシアとマレーシアの近現代史と現状、現代東南アジアの民族やアイデンティティの問題、華僑の研究などの広範囲におよぶ

平野秀秋[ヒラノヒデアキ]
1932年に生まれる。1960年、東京大学大学院修士課程修了。現在、法政大学社会学部教授、専攻は比較文化論

田中優子[タナカユウコ]
1952年に生まれる。法政大学大学院人文科学研究科博士課程修了。北京大学、オックスフォード大学にて在外研究を行う。現在、法政大学第一教養部教授。専攻は日本近世文化・アジア比較文化。主な著書に『江戸の想像力』(1986年度芸術選奨文部大臣新人賞)、『江戸百夢』(2000年度芸術選奨・サントリー学芸賞)などがある
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感想・レビュー

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ヴィクトリー

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I巻に比べればだいぶまとまった感じがするのは、内容が、交易、都市、宗教、政治に関するものになったからだろうか。 イスラム教とキリスト教が元からの東南アジアの信仰に時には妥協したりしながら布教していった様も興味深い。 また、火縄銃を西欧人の技術指導を受けてかもしれないがコピーして製造していた、と言うのも初めて知った。どうも日本中心で見てしまうと、あんなにすぐに同じものを作ってしまうのは日本ぐらいではないか、とか思ってしまうのだが、世界を知ればそうでもないことが分かる。2011/02/03

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