出版社内容情報
ローマ帝国の定礎に潜む数々の暴力と死への洞察を通じて,歴史と文化を支えている暴力の支配から脱出して安らかな多様体としての文明創出の道を探る歴史哲学の書。
内容説明
死体の上に定礎された文明―ティトス・リウィウス『ローマ史』をもとにローマ定礎にまつわる数々の暴力を掘り起こして歴史の暗黒を暴き、人類が暴力の支配を脱して第三項を排除しない安らかな多様体としての文明を創出する道をさぐる。歴史と文化の定礎の書。
目次
ローマの栄華―白蟻の寓話
黒と白―被覆
帝国と選挙―死者
排除される第三項
群集