出版社内容情報
諸科学を巻き込んで民族・人種論争へと展開した18?19世紀のアーリア・セム人論を検証し,キリスト教ヨーロッパの民族主義と反ユダヤ主義を根源的に分析・批判。
内容説明
アダムとイヴは何語を話したか。言語論争に端を発し、諸科学を巻き込んで民族・人種論争へと展開した18‐9世紀のアーリア・セム人論を、碩学ポリアコフの広大な視野に立脚して検証し、キリスト教ヨーロッパの民族主義と反ユダヤ主義を根源的に分析・批判する。
目次
第1章 エデンの園の古文書館
第2章 神〔=摂理〕の母音
第3章 「選ばれた諸民族」の輪舞
第4章 崇高なものと忌まわしいものの間
第5章 多義的な語の危険性へ
第6章 アーリア人の一神教徒としての使命
第7章 天上の婚礼―ケーニヒスベルクの神学の
第8章 アーリア人としてのセム人
第9章 鍛冶場の秘密