出版社内容情報
ロマン主義と表現主義の共通性を明解に提示し現代の芸術と文化に刻印されるロマン主義的精神の本質と問題性を検証する。
内容説明
ロマン主義は、ヨーロッパ精神史の転回点に現れた生と世界にたいする態度表明であり、一方表現主義は、現代初頭におけるその紛うかたなき復活であった。厖大な資料を駆使しながら、現代の芸術と文化に刻印されるロマン主義的精神の本質と問題性を検証する。
目次
第1章 ロマン主義的世界観
第2章 表現主義におけるロマン主義的世界観
第3章 ロマン主義と内面性の美学
第4章 表現主義と内面性の美学
第5章 表現的芸術理論の形而上学的基礎
第6章 表現主義とそのロマン主義的‐観念論的前提
第7章 ロマン主義と有機体芸術理論
第8章 表現主義と現代芸術における有機的原理
第9章 原初的なものの魅力