出版社内容情報
ローマ帝国の崩壊,中世黒死病の惨禍,そして未曾有の混迷期を迎えた今日に至る世界史の波動を成長とデカダンスの視点から捉え,人口政策による文明の破滅を説く。
内容説明
人口統計学の立場から、ローマ帝国の崩壊、中世黒死病の惨禍、そして未曽有の混迷期を迎えた今日にいたる世界史の波動を成長とデカダンスの歴史的パースペクティヴにおいてとらえ、人口政策(産児制限)が文明の破滅を招くと説く。アナール派歴史家の警世の書。
目次
序説 時間の内部でのプロセス
第1部 時間の意識―デカダンスのための場(時間についての二つの観念;キリスト教の時間;デカダンスの出現;科学の時間)
第2部 〈歴史〉上のデカダンス(〈歴史〉上のデカダンスの理論;客観的デカダンス;規範的デカダンス―古代の諸帝国;規範的デカダンス―崩壊;規範的デカダンスから部分的デカダンスへ)
第3部 デカダンスの現在(枠が狭まる;デカダンスは核心部にある;恐怖の肯定、パニックの否定)