出版社内容情報
現代批評の俊英ベンヤミンとユダヤ神秘思想研究の碩学ショーレムが,悪化する状況,人々の消息,互いの仕事とその周辺を克明に綴った1930年代の精神史的証言。
内容説明
ヨーロッパとパレスティナにあって、刻々悪化して行く状況、知人や友人の消息、仕事とその周辺を伝えあい、互いの意見を率直にぶつけあった128通。暗雲たちこめる時代にも、誠実が自由に生き、思考し書き続けんとする二人の意志が、密度濃い豊饒な文章に刻まれている。緊迫感ただよう1930年代の記録。
目次
ヴァルター・ベンヤミンからの手紙
往復書簡
文通が終わって