出版社内容情報
王侯貴族から農民に至るあらゆる階層の人々の暮らしを当時の手紙や印刷物，記録，自叙伝，詩，散文等の原資料によって再現し，多様性の時代の光と影を克明に描く。
内容説明
バロックの時代に人々はどんな生活をしていたのか―貴族から農民にいたるあらゆる階層の人々の暮らしを、当時の書簡、新聞記事、印刷物、集会・訴訟記録、自叙伝、詩、散文等の原資料によって克明に再現し、栄華と悲惨に彩られた多様性の時代の実像を描き出す。
目次
第１章 時代の輸郭
第２章 回顧
第３章 肉体と魂
第４章 お上と臣下
第５章 職業と経済
第６章 旅と冒険
第７章 戦争
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春色
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三十年戦争が終結した年からマリア・テレジア、フリードリッヒ二世が即位するまでの100年がどんな時代であったのかを、貴族階級から農民に至るまで残された資料を引きつつ考えてみようという一冊。読んだからって結論が出る物でもないけれど、この時代に溢れていた死の匂いとそれに反発するかのように限りある生を謳歌しようとする人々の人生の手触りが伝わってくる。2009/11/25
