叢書・ウニベルシタス
言葉の秘密

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  • サイズ B6判/ページ数 169p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588000058
  • NDC分類 944

出版社内容情報

現代において,言葉はなお魂の深みによびかける力を恢復しうるか??ドイツおよびヨーロッパ精神の深層にひそむ不可視の原像を求め,始源の領国のシンボルを辿る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kakekoe

8
読みながら素直に楽しんだ本でした。例えば5つの母音それぞれを色で表現するなら、なんてやわらかな発想にはワクワクさせられます。収録された二作品のどちらにも散らばるそうした創作詩のようなイメージは、むろん確たる知識を土台に語られるのですが、あくまでさらさらとスケッチ画のように描いていく著者に、粋な洒落っ気を感じました。2023/11/12

misui

8
「母音頌」「言葉とからだ」収録。前者は音韻象徴論で、子音を個別性のものとするなら母音は始原の領域に通じるものとして、たとえばそれは感嘆詞や悲劇や歌によく表れているとする。「言語は歴史に属するものだが、音韻は年表のそとにたつものである」という世界の原質への接近には頷くものの、別の語によって置き換えることが困難なそれを「Aには高さと広さが…色は緋色…」などと説明されてもわかるようなわからないような。後者は人間の身体と感覚が元になった語を渉猟するもので、ここでは戦争を経たそれらの確認が背景にあるようだ。2015/05/02

misui

5
再読。「つまり放射する光は、光そのものとしてあらわれもするし、またそれが人間にあたるところでは手となってあらわれもするわけである。(…)古来フランス王の王笏であり、一方の手にのべられるところの、Main de justice(正義の手)もこのことをあらわすものである。この高位のしるしには、啓示された律法のすべてが集約されていることをおもってみるべきであり、つまり神の恩寵が王のそれとなって光を放ち目にみえるものとなるのである。」2016/05/08

doom

0
再読2012/09/19

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