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中日ドラゴンズ論―“不気味”さに隠された勝利の方程式

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584123041
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0275

内容説明

中日ドラゴンズを評してよく言われる言葉「不気味」。なぜ、中日ドラゴンズは「不気味」なチームといわれるのか。2010年シーズンのセ・リーグを制覇し、9年連続でAクラス入りを果たした“負けない”球団の秘密に、元中日ドラゴンズのエース、今中慎二が迫る。常勝球団を築きつつある落合博満はじめ、星野仙一、高木守道らの監督力。他球団を圧倒する投手力はどのように生まれたのか。そして、知られざる伝統の力とは。今こそ知りたい、中日ドラゴンズのすべて。

目次

第1章 中日ドラゴンズが勝つ「当たり前の理由」―明確なシーズンプラン(ドラゴンズが強いシンプルな理由;夏場に勝つ、という当たり前 ほか)
第2章 中日ドラゴンズの「不気味」さの理由―先入観を作りだすメディア対策(落合監督のメディア対策と先入観;マイナス要素は言わない ほか)
第3章 中日ドラゴンズの監督力―星野イズムと落合イズム(熱血監督、星野仙一;最“恐”「星野ミーティング」 ほか)
第4章 中日ドラゴンズの伝統力―なぜ、投手力が強いのか(ドラゴンズの伝統「投手力」と2010年;「5勝」投手論 ほか)
第5章 中日ドラゴンズと未来―ファンと一体感のあるチームに(ヤクルトに弱い理由;若手野手に欲しい「自覚」 ほか)

著者等紹介

今中慎二[イマナカシンジ]
1971年3月6日生まれ。大阪府出身。89年、大阪桐蔭高校からドラフト1位で中日ドラゴンズへ入団。2年目から二桁勝利を挙げるなど、以降ドラゴンズのエースとして活躍。100キロを切るスローカーブと150キロに迫る速球を武器に、93年には沢村賞、最多賞、最多奪三振賞、ゴールデングラブ賞、ベストナインを獲得。その後、肩の怪我もあり、2001年シーズン終了後、現役引退。通算成績は91勝69敗、防御率3・15。現在はNHK、中日スポーツでプロ野球解説者として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

289
元中日のエースである著者が2010年に書いた一冊。まさかこの後からBクラスの常連になるとは思わなかったくらいの凋落ぶりは置いておいて当時は毎年何かと上位につけて強いチームで著者の言う不気味さがあったなぁと思った。しかし強かった理由が基本を大事にというのは他にも理由があったようにも思える。以前読んだが10.8はやはり中日関係者にとっても大きな試合だったんだな。2017/06/28

katoyann

23
2010年出版。いわゆる印象論と思われる。星野監督と落合監督の共通点を見出そうとして、そこに中日ドラゴンズの伝統があるという論旨だが、どちらかといえば名古屋の財界とメディアとの関係性を重視し、対外的な政治も好んだ星野さんと、そういう忖度はせず、勝敗にこだわるチーム作りに徹した落合さんとは方向性に類似点など無いと思う。あと、星野さんの鉄拳制裁を擁護するような論調も疑問。選手に監督の顔色を窺わせるような威圧感のある雰囲気が仮に伝統というならさもありなん。2023/05/08

再び読書

17
中日が終盤に強い理由が少しわかった。今中氏の書いている通り、照準を最初から開幕に合わせていない、そのためのキャンプでの体つくりをしている、当たり前の説明であった。しかし、結果を残せているチームは少ない。その隠された、気付いていない要因に明治イズムがあったのは、知りませんでした。また、近年の監督の情報に対する考え方が、共通しているのも意外に思いました。マスコミを徹底利用する、野村氏に対して何も情報を与えない落合氏の対比が面白い。最後にやはり強いチームは選手自身が自分を律する、V9の王・長嶋のような存在がいる2013/09/08

Gatsby

15
相手からすると最もいやらしい敵である中日ドラゴンズ。最近は、巨人よりもいやな相手であり、不気味なチームに興味を持っていたので購入。阪神タイガースの関係者は必読の本だと思う。少しは中日を見習ってほしい。「その日その日の試合に全力を・・・」というのは言葉としては美しいが、中日のように年間を通してプランをたてているチームと戦うと脆い。特に今年の阪神や巨人がなぜ中日に勝てなかったのかがよくわかった。今中と、中日以外のチームも経験した川井・中村の3人の対談は説得力があって楽しめた。阪神の首脳陣、ほんまに読めよ。2010/11/23

Kaz

14
ヤクルトフアンです。2011年、10年ぶりの優勝を確信していました。最後の最後でまさか逆転されるとは思ってもみませんでした。落合監督の解任報道で「もう中日は無い」と喜んだのですが、まさかまさかの快進撃。中日の不気味さを感じました。ただ、中日が不気味になったのは落合監督になってからです。90年代は巨人以外、怖いチームは無かったように思います。星野、高木には、不気味さ、怖さを感じなかったように記憶しています。中日不安の方、いかがでしょう?2014/01/31

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