平凡社新書
秘密結社の世界史

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  • サイズ 新書判/ページ数 233p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582853155
  • NDC分類 361.65
  • Cコード C0220

出版社内容情報

<陰謀>と結びつけて語られることの多い秘密結社。フリーメーソン、薔薇十字団といった古典的結社から現代のテロ組織まで、秘密結社を通して世界史を読みなおす試み。

内容説明

人はなぜ“秘密結社”に魅せられるのか?ヴィジュアル・カルチャー、インターネットの発達によって、見える表面と見えない背後の二重化が進んだ現代では、物事の背後にある秘密を垣間見たいという欲望が高まっている。古代密儀、テンプル騎士団、薔薇十字団、フリーメーソン、イルミナティ、KKK、ナチス、カルト、マフィア…。古代から中世、近代、二十世紀、現代に至るまで、秘密結社という「隠された視点」から世界史を読み直す。

目次

プロローグ―秘密結社の世界
第1章 古代
第2章 中世
第3章 近代
第4章 十九世紀
第5章 二十世紀
第6章 秘密結社の現代
エピローグ

著者等紹介

海野弘[ウンノヒロシ]
1939年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経て、現在、美術・映画・音楽・都市論・歴史・華道・小説などの分野で執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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財布にジャック

43
「フリッカー、あるいは映画の魔」を読み終わってから、すぐに図書館に借りに走りました。その小説に登場するテンプル騎士団、カタリ派、薔薇十字団について、少しでも知りたかったので、この本を選びました。しかし、あまり詳しくは解説されていなかったので、ちょっとがっかりでした。恐らく沢山の秘密結社について載せているので、仕方ないんでしょうね。それにしても、こんなに沢山の秘密結社があるとは・・・勉強不足で数個しか知らなかったんですが、興味深くあっという間に読み終わってしまいました。2011/07/24

白義

16
桐生本より範囲は狭いが更に手際よく、古代はエレウシスの秘儀から現代のスカルアンドボーンズまで、秘密結社の史実と神話を整理しているが、本書の魅力はむしろ「なぜ陰謀論に、秘密結社に人々は魅せられるのか」という欲望を対象に幅広い文化史的考察を加えていることだろう。現代社会はメディアの発達によりあまりに様々なものが人々の目に「見えて」いる。あまりに複雑で多様で、なのに情報だけは過剰な世界だからこそ、人々はその混沌の背後にある一つの答えを求め、世界を裏で操る秘密結社を妄想する。だがそれは、我々が生み出したものなのだ2015/08/09

スズツキ

8
ピタゴラス、パラケルスス、アレイスター・クロウリー、マダム・ブラヴァッキー……そうそうたる面々を交えながら、古代から現代までの秘密結社が世界とどう関わってきたのだろうかを論じる。『魔笛』の中でフリーメーソンをそのまま顕現したモーツァルト、日本と密接な関係を持ち、ヒトラーに秘密結社の結成を持ちかけながら一蹴され、ヒトラー暗殺まで画策して夢破れたハウスホーファー……ロマン溢れる作品です。2015/02/07

ととろ

4
人はなぜ秘密と陰謀に魅せられるのか。古代のピタゴラス教団から近代のフリーメーソン、イルミナティ、現代のカルト教団まで手広く紹介している。秘密結社というと胡散臭いイメージがあるが、確かに陰謀論が絡むと胡散臭い。存在が不確実であるため、スケープゴートにしやすいのだろう。秘密とは玉ねぎのようなもので、剥いても剥いても中心には辿り着かないのだ。2010/07/13

スプリント

3
古今東西の秘密結社が山ほど掲載されています。概論ですが入り口としてはよいかもしれません。19世紀末以降の秘密結社はカルト色が強くなってきたのがよくわかります。次々と秘密結社を立ち上げては追放されて彷徨っていく姿はベンチャー企業の社長を彷彿させて面白かったです。きっと結社(創業)する時が一番楽しいのでしょうね。2013/08/21

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