内容説明
世界には姓をもたない文化圏が数多くある。欧州には「ハゲ頭」「ふとっちょ」など“悪口姓”がたくさん。英国で人気の名前はここ1000年変わらない。姓と名の歴史を訪ねて世界一周。
目次
第1章 「姓」とはなんだろうか
第2章 英語圏の姓
第3章 ヨーロッパ人の姓
第4章 キリスト教徒の洗礼名
第5章 東アジアの姓名
第6章 その他の地域の姓名
著者等紹介
辻原康夫[ツジハラヤスオ]
1948年広島市生まれ。ノンフィクションライター、地誌研究家。明治大学文学部卒。旅行雑誌記者、書籍編集者などを経て、文筆家として独立。情報編纂シンクタンク「見聞録」を主宰。専門は世界・日本の地誌全般、国際関係論、比較文化論、民俗文化論、観光地理学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
conegi
8
図書館の電子にて。世界各地域の人名について、由来を解説していく。雑学的な意味で大変に面白い本。名前一つから民族の歴史が垣間見れるし、逆に、「そんな適当な…」と言いたくなる由来。ただ、情報量がとても多く、一読しただけではとても覚えきれない… 手元において、辞典的な使い方をするのが良さそうな一冊。2022/08/07
びっぐすとん
2
108円本。以前読んだ『人名の世界地図』『世界の名前』と内容的には大差なかったが、それぞれの名前の語源とか意味が載ってたのが良かった。カタカナの音だけで認識していた海外有名人の名前にも意味があるんだと(例:トルストイ=太っちょ)分かったから、ハリウッドセレブとかこれから見る目が変わるかも。「南の島の大王はその名も偉大なカメハメハ~♪」と明るく楽しい歌のイメージのカメハメハ大王が「孤独、静寂な人」という意味の名前で、どうやら陰気な性格の人だったのは意外だった。姓名=家系図になる父姓性方式はすごいけど長すぎ!2017/06/22
まきまき
2
様々な文化圏の人名の語源と構成を紹介した本。欧米圏でありふれた名字の語源(MacDonald→ケルト語源でMac=〜の息子+Donald=世界の統率者)、姓を持たない文化圏での名前の法則(スウェーデンではファーストネーム・父の名前+son(娘なら+dotter))、生まれた曜日で名前の最初の文字が決まるとか、祖先の名前を列挙した長い長い名前とか、あだ名から来たとんでもない意味の名前とか・・・それで?って言われると、それだけなんだけど、それだけの事がなかなか面白いのさ(笑)とにかく「へえ〜」が止まらない本。2016/02/11
15deossan
2
世界各地の人名の歴史。名前の構成・仕組みや、その変遷・由来などが満遍なく書かれている。とても良かった。ミドルネームとか、~ビッチの意味とか、疑問だったことがたくさん氷解したし、有名人の名前が意外な語源だったりで面白かった(ex.ディズニー=イズニー村出身)。中国や日本は、儒教の影響で家柄が重視され、個人名より家名(姓)が先になった。ヨーロッパでは、洗礼名(個人名)の方が重要になり先になった。姓は、上流階級以外はナポレオンが義務付けてから普及。ちなみに、似た本に『人名の世界地図』がある。2015/12/12
はしなぎ
1
なかなか楽しめました。人名の由来から各地の宗教観やそれに伴う文化を感じることが出来て満足です。海外の名前はどういう意味なのか、ということをたくさん紹介しており、知っとくと小話の種になりそうなのでいくつか覚えておきてぇとなった。辞典的に使うことも出来るので手元に置いとけば何かと使えるかもしれん。2020/09/14