感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とんこつ
4
1921年発刊。学者、政治家、日本への亡命も経験した梁啓超が晩年に著したのが本書である。清代学術の特徴は、これまでの中国古典文献の真贋を総洗いしたことにある。それが清代後期に入り、イエズス会との接触や西洋の科学的思考が輸入され、より激烈にそれらへの批判が展開されていく。しかしそれは伝統の全否定ではなく、より良いものに昇華していくための、中国文化をこれ以上消費させないための批判であると著者は繰り返す。その根底には中国に相応しい近代社会を導入しなければならないという著者の問題意識があるからなのかもしれない。2016/10/12
非実在の構想
1
平易でとても読みやすい。考証学の泰斗の性格の違いがはっきりわかる。2017/01/25