平凡社ライブラリー<br> 現代中国短編集

平凡社ライブラリー
現代中国短編集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582762396
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0398

内容説明

抑圧と開放という矛盾する文化政策下に次々と登場した新しい才能たち。猥雑なパワーにみちた農村とモダンな都市生活、男と女、過去と現在…。新時代へとひた走る中国の多彩な今を伝える、秀作ぞろいのアンソロジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

26
「三国志」や「水滸伝」みたいな中国古典は今までに読んだことがあるけど現代の中国文学は読んだことがなかったのでこの本を手に取った。韓少功の「爸爸吧」が個人的には印象的。これは個人の問題だろうだけど地名や登場人物の名前が漢字で綴られてるから少々読み難いのが難点。2022/05/01

しまりんご

1
全体を覆うやり切れなさや閉塞感と、それに抗おうと生きる人々の姿が印象に残る。と同時に、どこまでも情感豊かでファンタジックな雰囲気が漂っている。格非「迷い舟」は特に美しい物語だった。2013/01/22

おとや

0
莫言「良医」「お下げ髪」格非「迷い舟」余華「アクシデント」高行健「逃亡」韓少功「爸爸爸」李昂「『鹿城物語より さらば故郷/西蓮/水麗」採録。李昂が台湾の作家である以外はみな共産中国の作家。莫言や高行健は今さら言うまでもない有名な作家だが、その他の作家の作品も非常に興味深かった。民国期の内戦を背景にして地方の文化を抒情的に描いた格非の作品や、不条理な民話めいた印象を受ける韓少功の作品が印象に残る。2012/12/22

かんちゃん

0
登場人物の名前が覚えられない…!というのも、全体的に人物名よりも「男」「母」と代名詞を多用しており、しかも一部の作品は明らかに意図的にそれを狙ってやっていたのもあり。翻訳でも分かるくらいリズムが独特です。作家によって差はあれど、全体的に文章のテンポが良くて読みやすい。莫言の短編がいちばん個人的には面白かったけれど、プロットの独特さと複雑さでは余華『アクシデント』もなかなか。一読しただけじゃ、ちょっと全体がつかみきれなかったです。韓少功『爸爸爸』はなんかジョージ秋山の世界の話だなと。独特の空気感です。2012/11/01

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