PHP文庫
黄金の天馬―合気道を創始した男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 613p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569673776
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

武道を磨き、合気道を創始した男の波瀾の生涯。

明治の初め、紀州田辺に生まれた一人の男が、人生の試行錯誤を繰り返しながら武道に目覚め、合気道を創始するまでを描く歴史大河小説!

和歌山出身の著者には、直木賞受賞作『深重(じんじゅう)の海』をはじめ、故郷の歴史に材を得た膨大な作品群がある。本書は、その系譜に属する傑作のひとつ。合気道の創始者・植芝盛平をモデルにした長篇武道小説だ。

▼明治16年(1883)、紀州田辺の小地主の家に生まれた高島隆之助は、15歳で地元税務署の吏員となるが、青雲の志を抱いて上京し商家に勤めるものの挫折、故郷に舞い戻る。あたたかく迎えた父の「武芸者みたいな猛者になれ」という言葉に、隆之助は自らの奥にある強い願望に気づく。「強い男になりたい」――体を鍛え、柔術の道場に通い、肉体の際限のない可能性を開いていく。

▼日露戦争への従軍、北海道への開拓移民……変転の半生を経て、素手であらゆる攻撃を制する独自の武道「合気道」を創始する隆之助。その波瀾の生涯を、数々の武道家との迫真の立ち合いを描きながら、エンターテインメント作品として見事に結実させた力作である。

●海の童子 
●青雲の志 
●迷い道 
●風雲のとき 
●北の天地 
●武神のいざない 
●黄金体 
●天空千里 

内容説明

明治16年、紀州の海辺の村に生まれた高島隆之助は、若くして自らの肉体の際限ない可能性に気づき、武道の世界にのめり込んだ。波瀾と変転の半生を経て、隆之助はやがて相手のあらゆる攻撃を素手で制する独自の武道「合気道」を創始する。本当の強さへ、そして、勝ち負けを超えた精神の高みへ―。剣豪小説の名手が、合気道創始者をモデルに渾身の筆で描いた長篇エンターテインメント。

著者等紹介

津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。サラリーマン生活を経て、小説家を志す。1978年、『深重の海』で直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』で吉川英治文学賞受賞。2005年、菊池寛賞受賞。1997年、紫綬褒章受章。2003年、旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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