出版社内容情報
失読症解説書の決定版、待望の翻訳!
アメリカでは5人に1人、日本でも大きな問題になっている失読症。その解説書としてアメリカで最高の評価を受ける決定版、ついに邦訳。
本を読むのに異常に時間がかかる。文字を正しく発音することができない。書くことにも困難が伴う。しかし、ほかの能力、たとえば推論の能力や数学的能力などには問題はなく、むしろ頭はいい場合が多い―これが、LD(学習障害)の中心となる障害、読み書き障害(ディスレクシア)の特徴である。日本では、少なく見積もっても児童全体の1%がこの障害に苦しんでいると推測されている(筑波大学の宇野彰助教授の調査による)。本書は、5人に1人がディスレクシアであると推測されているアメリカにおいて、最高の評価を受けるディスレクシア解説書の邦訳である。米国におけるディスレクシア研究・治療の第一人者である著者は、ディスレクシアの原因、診断法、指導法をやさしく解説した後に、「ディスレクシアは克服できる」と断言する。ディスレクシア児の両親、教師や医師、研究者にとって必読の一冊である。
[I] 「読むこと」とディスレクシア
[II] 診断
[III] 読める子に育てる
[IV] ディスレクシアを克服する ――困難から習熟へ
内容説明
LD(学習障害)の中心となるディスレクシアを、米国の第一人者が解き明かす決定版。
目次
1 「読むこと」とディスレクシア(正しい知識が力を生む;ディスレクシア研究のはじまり ほか)
2 診断(ディスレクシアを発見する―小学校入学前;ディスレクシアを発見する―小学校入学後 ほか)
3 読める子に育てる(すべての子は読めるようになる;記号と音との対応を支援する ほか)
4 ディスレクシアを克服する―困難から習熟へ(サムはいかにして読めるようになったか;ディスレクシアの指導プログラム ほか)
著者等紹介
シェイウィッツ,サリー[シェイウィッツ,サリー][Shaywitz,Sally]
M.D.神経科学者であり、エール大学小児科学の教授である。また、エール大学学習・注意力研究センターの責任者の一人でもある。全米科学アカデミー医学研究所のメンバーでもあり、議会から最も効果的な読字プログラムの特定を委託された全米リーディング委員会のメンバーでもある。『サイエンティフィック・アメリカン』や『ニューヨークタイムズ』などへの執筆も多い。シェイウィッツ博士は全米各地で講演を行い、全米ネットのメディアにも定期的に出演している。コネチカット州ウッドブリッジとマサチューセッツ州マーサズヴィンヤードに夫と共に住む
藤田あきよ[フジタアキヨ]
東京都出身。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。オハイオ州立大学大学院教育学部幼児教育学科修士課程修了
加藤醇子[カトウジュンコ]
横浜市立大学医学部卒。旧関東逓信病院、旧伊豆逓信病院などで、小児神経科医としてLD、自閉症などの症例担当。都立府中療育センター、瀬川小児神経学クリニック、横浜市南部地域療育センター、小児療育相談センターを経て、平成7年、LD、ADHD、高機能自閉症、アスペルガー症候群などの発達問題を中心とするクリニック・かとうを開設。平成2年、典型的なディスレクシアの事例と出会い、平成8年よりマサチューセッツ総合病院ヘインズ、フック、マカルーソ博士らとLD児日米比較研究を実施。国際ディスレクシア協会(IDA)の会員であり、IDAグローバル・パートナーシップである、発達性ディスレクシア研究会(JDRA)代表。日本LD学会理事(任期平成18年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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