PHP新書<br> 一度死んでみますか?―漫談・メメントモリ

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一度死んでみますか?―漫談・メメントモリ

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569647272
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

身のまわりのヒト、モノ、コトへの“愛”や“欲望”を武器に、世に溢れる大言壮語を片っ端から切り捨てる異色対談集。神は細部に宿る。

「死は絶対に経験できないけれど、だからこそ人は死に近づく経験にひかれている」と語る実力派作家と、「ぼくは臆病で、死ぬのがすごく恐いんですよ」と告白する人気漫画家による、異色のバラエティー対談。「メメントモリ」(死を忘れるな)という思いを基調に、ざっくばらんに世相を斬る。日本人の良識が壊れて、親殺し、子殺しがニュースに流れつづける現在、私たちはどのように未来を考えればいいのだろうか? なぜ人は死に近づきたがるのだろうか? 一方で、ケータイ、病気、子育て、ニート、韓流ブーム、セクハラ、ボランティア、お金、名誉、徳、さらには政治家、戦争、ナショナリズム……身のまわりのヒト、モノ、コトに対する二人の温かくて冷徹な言葉が、思わぬところで読者の視野を大きく広げてくれる。(イラスト、漫画:しりあがり寿)

●第1章 生と死のちょっと真面目なアンサンブル 
●第2章 愛と子育てとプチ・ファンタジーな日々 
●第3章 この際、自分たちの生き方を考えてみると

内容説明

実力派作家と人気漫画家による異色のバラエティー対談。「メメントモリ」(死を忘れるな)という思いを基調に、ざっくばらんに世相を斬る。日本人の良識が壊れて、親殺し、子殺しがニュースに流れ続ける現在、私たちはどのように未来を考えればいいのだろうか?ケータイ、病気、子育て、ニート、韓流ブーム、セクハラ、ボランティア、お金、名誉、徳、さらには政治家、戦争、ナショナリズム…身近なモノ、コトに対する二人の温かくも冷徹な言葉が、思わぬところで視野を広げてくれる。

目次

第1章 生と死のちょっと真面目なアンサンブル(青木ヶ原で死に場所探し;俺たち流の「メメントモリ」;死後はどうします? ほか)
第2章 愛と子育てとプチ・ファンタジーな日々(キワモノにもの申す;アヤシイ子育て談義;技術革新は退屈しのぎだ ほか)
第3章 この際、自分たちの生き方を考えてみると(書くってナンだ、描くってどんなことだ;華麗なるバイト遍歴;認められたい願望 ほか)

著者等紹介

島田雅彦[シマダマサヒコ]
1961年東京生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。83年大学在学中に書いた『優しいサヨクのための嬉遊曲』が芥川賞候補となり作家デビュー。84年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞。92年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞。法政大学国際文化学部教授

しりあがり寿[シリアガリコトブキ]
1958年静岡県生まれ。多摩美術大学卒業。85年会社勤めのかたわら『エレキな春』を発表。94年専業漫画家となり、2000年『時事おやじ2000』『ゆるゆるオヤジ』で第46回文藝春秋漫画賞。01年『弥次喜多inDEEP』で第5回手塚治虫文化賞「マンガ優秀賞」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

22
☆☆☆ 居酒屋でダラダラとゆるい話で盛り上がる、そんなイメージの対談集。軽く読了。2021/02/19

猫丸

11
暇つぶし本。何も製版、印刷して売るまでしなくても、と言った内容。しりあがり氏は生活の便利化が人間の退化を招くのでは、と危惧するが、島田氏は問題が起これば解決策は必然的に出てくるもんだと楽観的。僕自身は心配性のしりあがり氏に近いメンタリティではあるものの、技術の発展の桎梏とならぬように心がけている感じ。それにしても自宅の書棚(という名の雑然地帯)から発掘した本なのだが、買った覚えはないし、書店でパラパラ見てもまず買わないだろうし、なぜここにあるのか不明である。まあ、ときどきそんなこともあるのかもしれない。2018/11/07

ceskepivo

7
軽いのりの漫談。死体をアクリル樹脂で固め、輪切りにして、プラスティックのカードのようにする、それを一周忌とか七回忌に持ち寄って生前の姿がよみがえるというのは、ブラックジョーク。しりあがり氏の「父親は周りが家族一緒に「父」を作っていく」という考えは共感する。2014/10/08

てふてふこ

6
初刊2006年。死ぬ事が怖い、と訴えるしりあがりさんだが、島田さんとの対話・地震の捉え方が「やっぱ震災前だなぁ・・・」と思った。しかし面白い。漫画は流石。2012/11/10

かっぱ

3
いやぁ、お2人ともジョークの中に真実を隠し持ちながらも、笑える内容ばかりで楽しかった。島田氏の親戚の数学者の認められたい願望の話が特にツボ。彼の論文を理解できるのは世界に10人ぐらいで、日本ではたったの3人。しかも、それは知り合いばかりという。その彼が路上ライブをやっている若者の周囲に15人ほど人が集まっているのを見て、嫉妬したそうな。また、「心配性」のしりあがり氏はあとがきで、「大地震」を筆頭にして列挙された数ある心配事が、「はるか沖から巨大な津波の高い高い水の壁が、静かにゆっくりと近づいてきているよう2012/01/06

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