国益会議―「アメリカ一極支配時代」を日本はいかに生き抜くか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569629230
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

アメリカが新たな世界的枠組を構築しようとするなか、日本はどうする――。日本の国家戦略について一家言を有する四者が激論を交わす。

米ソの冷戦が終結し、先のイラク戦争においてアメリカが圧勝を遂げたいま、もはや国連は機能せず、国際社会も存在していないという「アメリカ帝国」の完成、アメリカによる「新世界秩序」の形成を、われわれ日本人は目の当たりにしている。そのような現実を前に、「日本は自らどこに立つべきか」という議論が数多く交わされてきたが、ともすれば、それらは「反米か、親米か」という二元論的な枠の中で、状況適応としての選択論の域にとどまっていたにすぎない。

▼そもそも、日本にとっての国家戦略とは何か。アメリカとの同盟関係はどうあるべきか。また「新世界秩序」とはいかなるものであり、日本はその中で、いかに日本として自立し、生き残りを図っていくべきか――。日下公人氏が日本の潜在力から、田久保忠衛氏が日米関係の重要性から、志方俊之氏が情報と軍事面から、西村眞悟氏が政治の現場からと、それぞれ異なる立場、視点から知的火花を散らす会議録。

●議題1 「イラク戦争」とは何であったか 
●議題2 日本人が知っておくべきこと 
●議題3 アメリカという国の“深層” 
●議題4 何が日本の「力」を縛っているのか 
●議題5 覚醒の刻が来た 
●議題6 「新世界秩序」の終着点 
●議題7 日本人であることの誇りと幸せ

内容説明

「イラク」「北朝鮮」は通過点に過ぎない!アメリカの最終目標は何か?日本の活路はどこにある?軍事・外交、経済、政治のエキスパート4名が日本の国家戦略を提示。

目次

議題1 「イラク戦争」とは何であったか
議題2 日本人が知っておくべきこと
議題3 アメリカという国の“深層”
議題4 何が日本の「力」を縛っているのか
議題5 覚醒の刻が来た
議題6 「新世界秩序」の終着点
議題7 日本人であることの誇りと幸せ

著者等紹介

日下公人[クサカキミンド]
東京財団会長。昭和5年兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。業務開発部長、取締役を経て、昭和59年にソフト化経済センター設立、平成5年同センター理事長。平成9年、東京財団(旧国際研究奨学財団)設立と同時に、会長に就任。三谷産業監査役。主な著書に、『新・文化産業論』(東洋経済新報社、サントリー学芸賞受賞)など

田久保忠衛[タクボタダエ]
杏林大学客員教授。昭和8年千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、時事通信社に入社。ハンブルク特派員、那覇支局長、ワシントン支局長、外信部長、編集局次長などを経て、昭和59年より杏林大学社会科学部教授。平成4年より同学部長。法学博士。研究・執筆テーマは、日米中ロの国際関係論が中心。第12回正論大賞受賞

志方俊之[シカタトシユキ]
帝京大学教授。昭和11年石川県生まれ。防衛大学校(第2期生)卒業。京都大学大学院博士課程修了。工学博士。米陸軍戦略大学卒業。在米日本大使館防衛駐在官、防衛庁陸上幕僚監部人事部長、第2師団長、北部方面総監などの要職を歴任し、平成4年退官。平成11年東京都参与。軍事アナリストの第一人者として活躍中

西村真悟[ニシムラシンゴ]
衆議院議員。昭和23年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業後、弁護士を経て、平成5年の衆議院選挙に民社党公認で初当選。平成6年の民社党解党にともない、新進党に入党。平成9年5月、中国尖閣諸島領有権主張に対して日本政府が弱腰を続けるなか、敢然として同島に上陸・視察、国民に共感を呼び起こした。現在、自由党所属
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。