内容説明
シンクロトロン放射光(SOR)は、遠赤外~X線の広範囲な連続スペクトルをもつ、指向性のよい強力な光源で、物理・化学・医学・生命科学・地球科学・半導体工学・金属工学等広い分野で研究に利用されている。本書は初学者を対象に、放射光が基礎科学分野でどのように使用されているかについて、具体的手法を掲げ、わかりやすく解説している。
目次
1 序論―シンクロトロン放射を用いて何ができるか
2 シンクロトロン放射の発生
3 X線の回折と散乱
4 シンクロトロン放射利用技術1―X線回折とX線分光
5 超高圧下のX線回折
6 生体物質の動的構造解析
7 シンクロトロン放射によるX線トポグラフィー
8 EXAFSとXANES―新しい局所構造解析
9 蛍光X線分析
10 シンクロトロン放射利用技術2―真空紫外分光と光電子分光
11 原子・分子の光励起、光電離、光化学過程
12 固体の電子状態解析1―光吸収・光反射分光
13 固体の電子状態解析2―光電子分光
14 固体表面研究
15 超微細加工