内容説明
満州事変から日本開戦に至るわが国最大の動乱期に、日本の最高機密をことごとく盗み、モスクワに送りつづけた男、ゾルゲ。当時世界で最もスパイに対する監視のきびしい日本で、ゾルゲはいかにスパイ団を組織し、極秘情報を入手できたのか?ジャーナリストにして学者、優れた洞察力の最高の知識人であると同時に、途方もない女狂いの大酒飲み、酩酊してオートバイを飛ばす素顔のゾルゲ―悪魔的な魅力で周囲の男女を虜にし、現代史の舞台に果たした役割の総てを跡づけた歴史ドキュメント。
目次
ミスター・R・ゾルゲ
一般と少し異なった
われわれはうまくやれる
君は東京を試みてもよい
正体を疑った者はいなかった
あなたは日本へ行くことになった
その男がお前のボスになる
尾崎を一本釣りに
情報、諜報を集める
その将来性は有望である〔ほか〕
著者等紹介
プランゲ,ゴードン・W.[プランゲ,ゴードンW.][Prange,Gordon W.]
1910年米国アイオワ州に生まれる。アイオワ大学、ベルリン大学で学び、二七歳の若さでメリーランド大学の歴史学正教授となり、1980年に死去するまでその職にあった。昭和20年から26年までGHQの戦史室長としてマッカーサー戦史の編集に当たった
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