出版社内容情報
古代ギリシア・ローマの昔から、西洋ではオリエントからもたらされる香辛料を珍重し、冒険家たちは命がけでシルクロードや大海原へ交易の旅に出た。本書は、豊富な文献資料によって、香辛料にまつわるさまざまな歴史を語り、各種香辛料の産地・生態・栽培法・用途などを興味深く解説する。
内容説明
古来、西洋ではオリエントの香辛料を珍重し、冒険家たちは命がけで東西交易の旅に出た。香辛料にまつわるさまざまな歴史を語り、各種香辛料の語源・生態・栽培法・用途などを解説。
目次
第1部 香辛料の歴史(「香辛料」の概念;古代の香辛料;古代の香辛料の道;中世の香辛料;中世の香辛料の道)
第2部 香辛料の国を求めて(香辛料への好奇心;大旅行家たち)
第3部 主な香辛料(旧世界;新世界)
第4部 香料
第5部 調味料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pollack
7
香辛料の伝播の歴史に関する総論から始まり、後半はコショウ、ニッケイ、チョウジ、ショウガ、トウガラシなどといった種々の香辛料の起源、名前の由来、伝播の様式、栽培状の特性、現代の生産状況の各論が述べられています。1972年に執筆されたもので古さを感じるのは否めないです。翻訳もややぎこちない感じがします。が、名前の由来については他書では見られない詳説がなされており、これは日本人には簡単に書けない部分ではないかと思われます。2016/10/19
zico
1
味や香辛料に関する仕事をしているので、何となく図書館で手にとった。15世紀~16世紀の大航海時代 何故西洋の人々が香辛料を求めてアジアに向かったのか?この本を読んでも未だに不思議。でも、香辛料へのあくなき探求がアメリカ発見や、アジア発見につながったのかと思うと本当に面白い。世界の覇権がポルトガルから、オランダ・イギリスと変遷したのも香辛料ビジネスを如何に手に入れたかに関わっていたとは。丁度ワインの世界戦略的な本を読んだばかりなのだが、欧州の人々にとって香辛料とワインは格別なものなのだろうと思った。2011/08/06
かぷかぷ
0
当たり前に身近にあって特に意識していなかったが、香辛料を廻ってまさに世界史が動いていたことが面白かった。2012/03/23