バルザック伝

バルザック伝

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  • サイズ B6判/ページ数 492,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560046777
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ロマンチックな天才神話に包まれ、実像が定かならぬバルザック。生涯を彩った女性たちの書簡等を通じてこの類い稀な作家の姿が立ち現われてゆく。評伝の名手トロワイヤ会心の一作。

内容説明

創作のよろこびに打ちふるえ、かなわぬ恋に懊悩する人間バルザック…その息づかいが感じられる興趣つきない伝記。

目次

第1部 習作時代(幼年時代のオノレ;初めての学校;家族の発見 ほか)
第2部 書くよろこび(『あら皮』;贅沢の味、女性の味;ズュルマ・カローとカストリー侯爵夫人 ほか)
第3部 白いページ(サンクト=ペテルブルク;結婚が近づく;住まいの準備 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

3
天才文豪の生涯を関係者や当人による手紙を中心に描く。 若きバルザックは早くから「自分の才は文学にあり」とばかり両親の嘆きをよそに作家への夢を追い求める。原稿料は右から左。更に、ちょっと余裕ができると、自分を飾りたてる方にまわってしまう、しようのないおじさま。他には、自分を袖にした貴婦人(上流階級の人妻、それも資産つきがお好み)を小説の中でひどい目にあわせたり。他人だから笑ってられるが、絶対身内には持ちたくない。人間としてはサイテーでも、作品は、人間的洞察に優れていて、人々を感動させることができる。2013/09/28

憂鬱

3
バルザック伝読了。著者は以前読んだボードレール伝と同じくアンリ・トロワイヤ。相変わらず書簡と研究をよすがに若干創作という感じ。語り口は大変巧み。小説のように引き込まれる。内容については、オノレの幼少期の疎外的な家庭環境、オプティミストの父と冷ややかで厳格な母、我が身のように愛する妹、自堕落な弟(そしてそれを愛す典型的な歪んだ母のイデー)から、〜2012/12/13

v&b

1
長かった。先行する評伝、ツヴァイクの『バルザック』を踏まえて客観的文献的な構成となっている模様(→訳者あとがき)。で、羅列的なので読みものとしては冗漫で面白くなかった。同作者では『レールモントフの数奇な運命』(小説)を、バルザックものではツヴァイクを(そしてフランス激動の時代を踏まえて『マリー・アントワネット』も)読みたい。2015/02/10

v&b

1
第一部までで一旦休止。外見に難があったのだな。人に挫折あり。2015/01/27

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