内容説明
その絶頂と凋落の境目に立ち、栄光のすべてを背負い、退廃の深淵を予見しつつもなお人間性の未来へ明るさを望んでやまなかった巨匠フルトヴェングラーの主要著作の完訳。ヨーロッパの精神文化の深みをこれほど見事に魅惑的に語ったものはない。
目次
ベートーヴェンの音楽について―1918年
ヴァーグナー『ニーベルングの指輪』の音楽について―1919年
暗譜指揮について―1926年
演奏会プログラム―1930年
誤解されたヴァーグナー―1931年
音楽の生命力―1931年
ヨハネス・ブラームス―1931年
ゲーテ―1932年
バロック音楽の演奏について―1932年
音楽危機における古典派作曲家たち ベルリン・フィル祝典講演―1932年〔ほか〕