出版社内容情報
『これいただくわ』『あそぶが勝ちよ』で読者を抱腹絶倒させた異才が、今度はブロードウェイの観客を笑いの渦に巻き込んだ。往年の大スター、ジョン・バリモアが住んだNYのアパートに人気テレビ俳優が引っ越してきて、バリモアの幽霊に演技の手ほどきを受けるという奇想天外なコメディ。
内容説明
『これいただくわ』『あそぶが勝ちよ』で読者を抱腹絶倒させた異才ラドニックが、今度はブロードウェイの観客を笑いの渦に巻き込んだ。往年の大スター、ジョン・バリモアが住んだNYのアパートに人気テレビ俳優が引っ越してきて、バリモアの幽霊に演技の手ほどきを受けるという奇想天外なコメディ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
7
『これいただくわ』という買い物小説がとても愉快だったポール・ラドニックが書く、ハムレットを題材にしたコメディ。これがまた面白かった。元となる『ハムレット』を読み終えてからすぐ手にとったので、時々現れる引用がどの部分か分かり、ニヤリとさせられる。訳者はちくま文庫版『ハムレット』と同じ松岡和子さんということもあり、翻訳に違和感はない。全体的にとてもテンポが良く、品の良いドタバタコメディとなっており、原作の悲劇的結末の後にこちらを読むことで、一服の清涼感がぞんぶんに得られた。2012/03/08
気球
0
ハムレットを読んだものの難しさは残りますが、舞台として話が立ち上がるのはよく想像できてパタパタと話が展開する楽しさがあります。それぞれの思いが深く情熱的。演劇を志す人の熱い思いが表現されている、と紹介された本です。さて、ここからどう自分の心に落としこむか。2015/10/15
ahchan_plus
0
ハムレットに挑む俳優のちょっと変わった奮闘を描く戯曲。面白い!タイトルの翻訳が秀逸だと思います。2014/06/09
しぶ茶
0
『ハムレット』などシェイクスピア作品の翻訳でおなじみの松岡和子さん。私も松岡さんのシェイクスピア作品は読みやすくわかりやすくて好きです。そんな松岡さんが描くポール・ラドニックの『くたばれハムレット』。タイトルを見て、すごくシェイクスピアやハムレットを批判的に論じたものなのかと思いきや、現代のハムレットという感じでした。ハムレット本編と通ずるところもたくさんあり、ユーモアで面白かったです。2013/04/30