内容説明
サロン・カフェ・劇場…といった市民的公共圏は、出版・百科全書として結実する。フランス革命に直結するこの経験は、21世紀的公共圏を、アメリカ一極ではなく、人間のネットワークとして構想する手がかりを与えてくれる。
目次
序論 「啓蒙」から「編集知」へ
第1章 「市民的公共圏」―サロン、カフェ、劇場
第2章 情報・出版文化
第3章 「汎智」から「編集知」へ
第4章 「辞典戦争」の中の「編集知」
第5章 ヴェンチャー、「ギャルソン」、『百科全書』
第6章 「『百科全書』戦争」
第7章 『百科全書』の「編集知」
第8章 ダランベールの「体系知」
第9章 クロスレファレンス
第10章 『百科全書』の「人間」ネットワーク、その綻びと新たな回復の試み
著者等紹介
寺田元一[テラダモトイチ]
1954年静岡県生まれ。東京大学教養学部教養学科科学史科学哲学分科卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。モンペリエ第三大学博士課程留学、DEA号取得。一橋大学、岩手大学を経て、現在名古屋市立大学人文社会学部教授。専攻は18世紀フランス思想史。なお、2003年より、妻の姓を借りて、日朝・日韓友好名として、金元一も用いている
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