出版社内容情報
不良債権問題や巨大銀行・証券の破綻などが続き、不況深刻化の主要因となった金融機関。その変動が日本経済、金融市場、金融政策に与えた影響を最新のデータを用いて分析し、今後の政策の方向性を探る。
内容説明
不倒といわれた長信銀がなぜ破綻したか、日本企業のバランスシートはどれくらい傷んでしまったのか、金融不安解消のため投じた公的資金は本当にカンフル剤たり得たのか―。激動と不安の1990年代を最新のデータを駆使して総合的に検証。
目次
第1章 金融自由化、資産バブルと銀行行動
第2章 銀行の債務超過確率と適正預金保険料率
第3章 資産バブルと企業のバランスシート調整
第4章 ゼロ金利下の金融市場調節
第5章 主要国の実質金利決定要因
第6章 変動相場制移行後の為替レート変動
第7章 外国為替介入の効果と収益