内容説明
証券取引法が、金融商品にかかわる多くの法律とともに改正され、金融商品取引法として生まれ変わります(2007年施行)。新しい法制は、金融商品を取り扱う証券会社や銀行ばかりでなく、投資家や上場会社にも大きな影響を及ぼします。この大改正を第一人者が基本からわかりやすく手ほどきします。膨大な条文の全体像がコンパクトにつかめるとともに、ディスクロージャーやインサイダー取引、金融商品の勧誘、行政処分など、柱となる項目をていねいに取り上げています。専門用語には説明を加えるなど、大学で法律を履修していない初心者でも理解できるよう配慮しています。
目次
1 証券取引法から金融商品取引法へ
2 有価証券の発行
3 上場会社のディスクロージャー
4 公開買付けの規制
5 市場における有価証券の売買・デリバティブ取引
6 市場における不公正な取引の禁止
7 有価証券の売買・デリバティブ取引の勧誘
8 金融商品取引業の規制
9 金融商品取引法のエンフォースメント
10 金融商品取引法の課題
著者等紹介
黒沼悦郎[クロヌマエツロウ]
1960年生まれ。84年東京大学法学部卒。同年東京大学法学部助手。87年名古屋大学助教授、94年神戸大学助教授、97年同大学教授等を経て、2004年より早稲田大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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