内容説明
知的財産とは、企業がもつ知識や情報、スキル、能力などの総称です。技術や経営ノウハウ、顧客情報やブランドなど、さまざまなものが含まれます。企業の価値を左右する知財をどのようにマネジメントするかが、重要な経営課題になっています。戦略とのかかわりを明確にしながら、知財の創造(イノベーション)、権利化、活用、紛争への対応、インフラの構築という視点から解説。知財部や法務部だけではなく、経営者、技術者や営業担当者まで幅広く理解できるよう、専門用語はなるべく避け、平易に説明しました。
目次
1 知財と知財マネジメント
2 知財創造のマネジメント
3 知財権利化のマネジメント
4 知財活用のマネジメント
5 知財紛争のマネジメント
6 知財インフラの構築
著者等紹介
米山茂美[ヨネヤマシゲミ]
1992年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。西南学院大学商学部専任講師。94年同大学助教授、カリフォルニア大学バークレー校フルブライト客員研究員。98年武蔵大学経済学部助教授。2004年武蔵大学経済学部教授、INSEAD経営大学院客員研究員
渡部俊也[ワタナベトシヤ]
1984年東京工業大学無機材料工学専攻修士課程修了。94年同大学無機材料工学専攻博士課程修了(工学博士)。84年東陶機器株式会社に入社。同社光フロンティア事業推進センター次長を経て、1998年東京大学先端科学技術研究センター情報機能材料客員教授。現在、東京大学先端科学技術研究センター教授、工学博士
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感想・レビュー
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Naota_t
1
★3.2 日経文庫にしては、実務寄りな内容だと感じた。「組織配置の工夫」に関しては、『V字回復の経』(三枝 匡近)を思い出した。近年、企業は業績よりも中期的な成長を鑑みるとサステナビリティや知財マネジメント戦略が重要になっている。特に、リスクマネジメントで足元を掬われないように経営との戦略のすり合わせが必須だ。業種によってマネジメント戦略は大きく変わるだろう。守りももちろん大切だが、時には攻めも重要だ。本書でも触れられているように、取得費用が膨大な一方で、未利用な特許が多いのは日本全体の課題だろう。2021/12/31
nobot
0
目新しい事は書いていないが,技術者が知財部と会話をするのに役に立つ.知財部が何を考えているのかがわかる.企業技術者向けの本.2014/01/14
チオ
0
さらっと一読。必要になったらもう一度読む。2010/08/14