出版社内容情報
臨死状態を体験した人々に直接インタビューを行い、生死の境目での不可思議なエピソードを収集。その現象の科学的解明に世界で初めて挑んだ、本格的研究書。
内容説明
救命医療技術の進歩によって、ひと昔前なら「死んでいた」重体患者の蘇生も可能になり、これまで特殊な神秘体験とされてきた「死後の世界」の体験報告が数多く寄せられるようになってきた。本書は、医師である著者が「臨死状態」体験者116名に直接インタビューを行ない、彼らが回想する生死の境目での不可思議なエピソードを収集、周到な科学的方法で分析する。脳死・臓器移植問題を考える上でも必読の貴重な資料。
目次
第1章 事の始まり
第2章 臨死体験の一般的特徴
第3章 自己視型臨死体験
第4章 超俗型臨死体験
第5章 データの分析
第6章 手術中の体験
第7章 自己視型臨死体験―事実か幻想か
第8章 「余波体験」―その後も繰り返される自己視型体験
第9章 臨死体験が暗示するもの
第10章 臨死体験の解釈
第11章 臨死体験の意味
著者等紹介
セイボム,マイクル・B.[セイボム,マイクルB.][Sabom,Michael B.]
医学博士。心臓専門医として開業するかたわらアトランタにあるノースサイド病院とセント・ジョセフ病院に勤務。レイモンド・ムーディの『かいまみた死後の世界』を読み、科学的分析を行なっていない点に疑念を抱いたことから臨死体験研究に入る。以来20年にわたり臨死研究における第一人者として研究を続けている
笠原敏雄[カサハラトシオ]
1947年生まれ。70年、早稲田大学第一文学部心理学科卒業。東京都八王子市の永野八王子病院、北海道小樽市の医療法人北仁会石橋病院、東京都大田区の医療法人社団松井病院に勤務の後、96年4月、東京都品川区に「心の研究室」開設
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